根本 沙璃(さり)です。

 

自分の才能って、いったい何
なのか、はっきり自覚していますか?

しているようで、していなかったり

すでに才能を発揮しているのに

自覚がなかったり

まだまだ他にあるんじゃないかと
思っていたりするのかもしれません。

 

 


ただ一つ、はっきりしていることがあります。


それは、必ず、きっかけがあること。


このきっかけは、人によって様々で

中には、いやいやながらもその道に
行かざるを得なくなった結果

実はそこで才能を開花する
ことになった、という場合もあるわけです。


こんなエピソードがあります。

男は辛いよの、寅さんを演じた
名俳優、渥美清さんの子どもの
ころの話です。


渥美さんが青年になるころは
太平洋戦争が終結して
日本は動乱の中にありました。


そんな中、面倒を見ていた弟分たちの
一日の食事を確保すべく

渥美さんは、こそ泥を
したことがあったそうです。

マンホールのフタを盗んで、売ると
いいお金になったのだとか。


そこで、警察に捕まります。

このとき、警察官にこのように
言われたそうです。


「お前さんのその顔は
一度見たら忘れない顔だ。

そういう顔は、泥棒には向かない。
むしろ、役者にでもなれ。」


この一言で渥美さんは開眼し
喜劇俳優の道を歩き始めたのだそうです。


もともと子どもの頃は病弱だった
渥美さんは、よく病床で落語を聞いており

登校したら、その落語を再現して
クラスメイトを楽しませていたそうです。


こんなふうに、才能は、様々なきっかけで

磨かれ

自覚し

開花する



ようになっているようです。

そして、その時期は
その人にとって最適な時に起きます。


ここで大事なのは

自覚

という点についてです。


自覚していなくても、いつの間にか
磨かれる、機会を与えられる
こともあります。


ただ、どこか、心の深い部分で
自分には、これがある

という確信があるように思います。


この確信に関しては、自分の
意識次第なんですよね。

自分を疑うこと

自分には無理と信じ込むこと


これを、どれだけ緩めるかが
自分をどれだけ活かすかに
関わってきます。