根本 沙璃(さり)です。
二十四節気のコラムをお届けします。
今回の配信をもって、なんと!
ちょうど中間地点になります。
二十四節気のうち、第一節気の
立春から始まり、もう半分の
折り返し地点に突入したのです。
このコラムをお届けしようと
思い立ったのが、つい先日
という感覚と
なんだか遠い昔のような
不思議な感覚になっています。
このコラムを通じて、読者の皆さんと
今まで以上に四季の移ろいの豊かさを感じ
自然界の営みを味わい、尊ぶことが
できていることに、改めて感謝申し上げます。
すべての命に愛と感謝を捧げつつ
今回も、ともに母なる地球との
つながりを感じていただけましたら、幸いです(^^
それでは、第十二節氣
いってみましょう!
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【十二節氣 大暑(たいしょ)】
本日~8月6日ごろまでを指します。
ひまわりに、せみしぐれ、
最も暑い真夏の頃を指します。
土用の期間と、ほぼ同時進行します。
この時季は、青空に広がる入道雲が
シンボルで、海水浴に、森林浴
行水に打ち水と、自然界と
一体化するチャンスに溢れています。
突然降ってくる激しい雨も
熱気を冷やし、大地を潤してくれます。
そして、私たちの身体をまとう
「オーラ」も清めてくれます。
田畑では、作物が実りの秋に
向けて、徐々に黄色味を帯びてきます。
近年は、毎年のように
最高気温が更新されるように
なっていますね。
「暑い暑い、、、、」
と、あいさつ代わりに出てくる
言葉ですが、以前、女優の故塩沢ときさんが
テレビでおっしゃっていました。
「暑い暑いって、あと何回言えるかと
考えると、暑さがありがたくなるのですよ」
人生に限りがあることを、いなせな
言葉で教えてくれた気がします。
花火に風鈴、浴衣に蚊帳・・・。
古くから、この暑さとつきあって
きた日本人の知恵を活かして
夏だけの時間の流れを満喫しましょう。
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【大暑の開運フード】
旬の物を食べるのは
エネルギーがもっとも高いので
おすすめです。
大暑の時期のおすすめは
・あなご
うなぎに続き、夏のスタミナ王です。
うなぎとのお顔の違いは、
うなぎはつるんとしていますが
あなごは、ちょっとゴツいです。
例えるなら、うなぎがイチローで
あなごが、ゴジラこと、松井選手。
たとえが古いですが、栄養について
見てみましょう。
コレステロールの低下、抗血栓作用と
血液サラサラの立役者です。
しかも!
アレルギー性疾患の症状緩和の
パワーもあるんだそうです。
また、良質なたんぱく質で
代謝を促し、疲労回復も促してくれます。
なお、千葉県の南部にある
富津市(ふっつし)のご当地グルメとして
あなごを甘辛く煮てご飯に
乗せたものを「はかりめ丼」があります。
はかりめというのは、「測り」のことで
メジャーなどの寸法を測る道具に
あなごの姿形が似ているところから
このように呼ばれています。
・きゅうり
全体の95%が、水分でできている
きゅうりは、私たち先代にとって
「夏の水筒」といってもいいくらい
水分補給に欠かせない食材です。
その一方で、体内の余分な水分
の、むくみを排出してくれるカリウムも
含まれています。
また、免疫力や美肌作りにも
貢献してくれるビタミンCも豊富です。
さらに!
食物繊維もふんだんにあるので
腸内をお掃除してくれます。
近年では、表皮に含まれる成分が
腫瘍を溶かしてくれることもわかっているそうです。
糠づけにすると、ビタミンが増大します。
★オマケ
お昼寝のススメです。
この時季に、職人や大工さんが
お昼ごろにとる、休息を
「三尺寝(さんじゃくね)」といいます。
この時季の昼時は、特に日差しが強く
体力も消耗するため、しばし睡眠をとり
午後の仕事に向けて英気を養います。
仕事場の3尺(約90センチ)ほどの
スペースで横になったのが由来だそうです。
また、日の影が3尺程度動く
小一時間ほどの間、という意味もあるんですって。
暑さに夏の喜びを感じながらも
体力的な厳しさを痛感する
お年ごろですよね(笑)
思いのほか、暑さは体力を使うのですね。
職人や大工でなくとも
昼食後に、窓辺に映る青空と
白雲を眺めながら、ごろりと横なる
そんなささやかな贅沢をして
ご自身をアップデートするのも
粋なものですね☆
それでは、日々の生活から
夏の風物詩をいくつ数えられるか
遊ぼうではないですか♪