プログラミンでは、自分の好きなものを作って良いことになっています。
そうなると、男の子が作りたいのはやっぱりゲームのようです。
大砲を撃って敵をやっつける。
それだけなら、1年生でも簡単に作れます。
実は難しいのが、敵の数と襲ってくるタイミング、速さ。
本人も動くのか、動き方のコントロールの仕方、もちろん動き方。
お手本があるので、どうしてもそれと同じ動きをさせようとします。
最初は簡単なところから、その子の技量を見ながら提案をしています。
プログラムを作る時に大切なのは、共通の動きをひとつの塊にして、そこがきちんと動くことをテストしたあとは、その塊をいつも使うこと。
(きちんとテストされたものは、証明で使う定理のようなものです。)
閉じられたひとつの塊が作れるようになると、おとなが使う言語を使うのも楽になります。
そして、作るのに必要な時間短縮やテストも簡単になります。
(いつも造形でやっているステップに分けて、順番に作るというのもここに繋げたいと思っているのです。)
昔昔、IBMの人達が作ったパスワードを使ったセキュリティプログラムを違う言語に作り直したことがあったのですが、あの時にみたプログラムすごかったな。初心者から見てもこれはないでしょと思える箇所があって、ただ書けば良いのではないんだと思いました。そう、あれではバグがあっても見つけることは容易じゃない。
そんな訳で、子ども達にも定理のような証明された積み重ねで物事を考える方法を身につけてもらいたいなと思っています。
これができれば、間違いに気づくことも、修正もスピード感をもってできます。
どの位のことができるのか、試行錯誤しながら、進む道は決めずにやっていくつもりです。
言われたことだけしか考えられないなんてつまらない。