受験生がいると、いつもと違うことに気がつきやすい。
化学の元素記号しかり、歴史の年表、地理の地図。
変化していることがあまりにも多い。
あの時の苦労はなんだったのだろうと思うこともしばしば。
それでも、言葉についてはそれほど違和感は持っていなかった。
普段は算数だけ一緒に勉強していたYちゃんと慣用句やことわざをを覚えていたとき、度々Yちゃんがそんな言葉聞いたこともないと言う。
確かに、普通の会話の中にそんな言葉が使われているわけではないか。
子どもの読む本の文体も変わってしまっているもの。
などと考えていると、子どもの生活環境の中に、試験に出てくる言葉が出てくる機会が少ないということを、思い出す。
チャーリーとチョコレート工場の本の中身も随分変わってしまったし。
同じ文を翻訳しても、今は昔と全く違う。
娘が、なんだかダジャレばかりになってつまらなくなったと言っていたっけ。
翻訳文はいくらでも今の世相に合わせられるけれど、日本の本はかなり速い展開で古語になっていく。
生活様式の変化が、言葉まで変えて行く。
人間が寿命をまっとうする前に、世代間で言葉が通じないこともあるのかな。