散歩の途中で、ばったりTさんに会った。
その容姿と歩き方で、かなり遠くからTさんだと気が付いたのだけれど、手を振り続けても気が付かない様子。
やっと視界に入ったらしく、朝の挨拶をした。
その後30分位話し込んでしまったのだが、Tさんからステキな話を聞くことができた。
Tさんには今年5年生になるお孫さんがいる。
その子が、夏休みのある日急に『教室にいる亀は夏休み中誰からえさをもらうんだろう』と言い出したそうだ。
そんな風に考えだすと居ても経ってもいられず学校に急行。
亀は案の定えさをもらっている気配がなく、その日は持っていったえさをあげて帰ってきた。
その後、担任から連絡が入り、夏休み中亀を預かることになったそうだ。
それから毎日、日光浴やら食事やら亀の世話をし続けている。
最近はね、亀がなにか食べたいと思っているのか、かまってほしいと思っているのか区別が付くようになったらしく、亀と離れたくないというの、というお話。
人は、なにでも良いから一生懸命になる一瞬がなくてはいけない。
そこからたくさんのことが学べる。
人から押し付けられるのではなく、自分で見つけないとそんなもの見つけられない。
価値があるかないかではなく、ばからしいと思われてしまうことでも、一生懸命になると発見することはいっぱいあるものだ。
少年よ熱くなれ!!
70代のTさんも5年生のYちゃんも、話をするときには年齢を忘れてお友達として会話してしまう。
それが良いことか悪いことかはわからないが、打ち解けないと本当の気持ちはわからないということでよしとしよう。