かなり昔のことになってしまうが、アメリカ帰りの友人のお嬢さんにびっくりしたことがあります。
幼稚園児でありながら、器用に靴の紐を結んでいました。
どうしてそんなに上手なのか聞いてみると、アメリカでは子どもでも紐を結ぶタイプの靴が主流であるとのことでした。
そのあと、我が家の子ども達も紐付きのスニーカーにしました。
当時から、日本の子ども達の靴はマジックテープで留めるものが多かったと思います。
そういう靴だったからこそ、自分1人で靴が履けるようになるのも早かったのでしょう。
でも、そのことは、子ども達から紐を結ぶという技術を奪ってしまったとも言えます。
便利なことは良いことだけれど、そのために失くしてしまうものもあるのだということです。
幼児の場合、習得させたいことは、勉強するという形でなく、日常の中に置いておくことをお勧めします。
毎日なにげなく行っていくことで、習熟が増すのだと思うからです。
造形教室で、作ったり遊んだりしていることも日常に少しずつ入れていただけたらと思っています。
子ども達がその時期に必要だと思われることを、たくさん紹介しています。
その場限りでないことが大切です。