簿記部での後輩育成に、
時に笑い、時に悩み、
無我夢中で頑張ってきた高2のあの頃

教える事の難しさ、
教える事の大切さ、
人を育てるという事の大切さ、

たくさんの「大切な事」を
学ばせてもらえた、
そんな1年間でした。

そして、その経験は
私のその後の人生の
教科書一部となりますおねがい

そんな私も3年生になり

簿記部で最大の「イベント」を
経験することになります。

『南関東簿記大会』への出場です。

簿記に大会

な~んて声が
たくさん聞こえてきそうですね爆笑

そう、簿記にもあるんです、大会が!

私も初めて聞いたときは
ビックリしましたびっくり


さてここで、
簡単に大会概要を説明させてくださいね

簿記の大会は、検定試験と同じように
簿記の問題を制限時間内に解き、
その点数で勝敗が決まります。

そして、この大会の問題の量といったら
検定試験なんて比較にならない程の
山のような問題の数々ガーン

そうなんです
顧問の先生が常に私たちに
与えていたミッション

「検定試験は半分の時間で全部を完成させろ」

これは、
大会に備えたスピードを
身に付けさせる為だったのです。

検定試験程度の問題で
制限時間をフルに使うようでは
簿記の大会では、
太刀打ち出来るはずがなかったのです。


そして、
もしも点数が同点だった場合、
問題の中で作成した
「貸借対照表」
「損益計算書」

これら表の採点個所を変えて、
得点を計算します。

それでも、全ての箇所が同じ答えで
得点も同一だった場合、

同時優勝…は絶対にありえません。

サッカーで言えば、延長・PK、
勝負がつくまで採点します。

最後の採点、それは
「見た目の綺麗さ・字の正確さ」
だったのです

まだパソコンが
あまり主流ではなかった時代、

誤差があってはならない簿記の世界では
手書きによる、誤字・脱字、
判別しにくい数字で
誤計上のもとになる事は
避けたいところです。

そういったことから
このルールが適用になったのだと
顧問の先生から説明を受けました。


そして、大会は4名1組。
各学校のそれぞれ、チーム4名の総得点で
一番得点の高い学校が優勝となります

さてさて
大会についての前置きが
長くなってしまいましたが

そんな大会に

3年生の夏、私は、簿記の南関東大会の
エントリー4人のうちの1人として、
東京で行われる大会に参加しますおねがい

初めて仲間と参加する大会。
場所は東京の、とある専門学校の
校舎をお借りしての大会です。


見上げるとビル・ビル・ビルに囲まれた
大都会、東京

そして会場には
名だたる強豪校の選手たち、

会場全体に広がる、
ピンと張りつめた
緊張感漂う独特の雰囲気


全ての事が初めての経験で
大会が始まってからも、
しばらくは緊張で手が震えていたのを
今でも鮮明に覚えています。


創部3年、歴史の浅い我が校の簿記部が
長い長い歴史のある強豪校相手には
とうてい太刀打ちなど出来るはずもなく

健闘の甲斐なく、
入賞する事は出来ませんでしたショボーン

その年は、優勝候補と言われていた
埼玉県の某商業高校が
優勝したと記憶しています。


「同じ高校生なのに
    こんなにすごい人たちがたくさんいる…」

負けた悔しさよりも、
こんな凄い世界があるという事、

たくさんの人がこの大会に向けて
想像をはるかに超えた
努力をしているであろう事、

そんな事を知らずにいた自分は
何て甘かったのだろうと

改めて、
自分の狭さを
痛感した瞬間でもありました


東京…
凄い人たちがたくさんいるんだろうな。
外の世界をもっともっと感じてみたいな。


小さな小さな田舎町で
のんびり育った私が、

初めて「東京」を意識した
瞬間でもありましたニコニコ



さてさて
まだまだ私の物語は続きます。

続きはまたウインク