書道の世界から

書くことへのこだわりが強くなった私、

ノートの書き取りを徹底し始めて、

最初にやり始めた事、

何だと思いますか?


今思うと、

物凄い集中力だったと思うのですが、


「国語の教科書の丸暗記」

「教科書丸ごとノートへの書き取り」


でしたびっくり


国語の教科書を全て暗記し、

何度も何度も、

繰り返し繰り返し、

ノートに書き取りしまくりました。


いえ、書き取りしたからこそ

覚えたのかもしれませんね爆笑


そして、これが癖になってくると、

今度は、書く事のみならず、

「読む事」も面白くなってきます


学校の図書室の本を読み漁り、

学校推薦図書の本があれば

両親にお願いして買ってもらいます。


そして、ここでまた1つ、

この頃の両親の育て方に

エピソードがあるんです。

 

お友達みんなが持っていた

カワイイ文房具、

アニメのヒロインをモチーフにした

お洒落なオモチャ、

欲しいものはたくさんありました。


でも、どんなにお願いしても

両親が買ってくれることはありませんでした。


「〇〇ちゃんも持ってるから」

「みんな持ってるから私も欲しい!」


そういっておねだりする私に

両親が言った一言。


「じゃあ、お前は、

    〇〇ちゃんが学校をサボったら

    一緒にサボるのか」


「〇〇ちゃんが、ご飯が食べれなかったら、  

    お前も一緒に、ずっとご飯食べないのか」



「あのな、みんながしてるから私も、

    っていう考えだけはするな。」


そう言って、欲しかったオモチャも

カワイイ文房具も

一切買ってくれなかった両親。


そんな両親が唯一、

私の欲しがるモノを買ってくれたのが


「本」でした


しかも、私が欲しいといえば、


どんなに高いハードカバーの本でも、

書店で並んでなければ注文してでも、


何冊も何冊も何冊も、

私が読みたいと思った本は

必ず買ってくれていました。


そして


本の中に読めない漢字や、

意味の分からない言葉が出てくると、

私は決まって母に聞きに行くのですが、


ここでもまた、

母の徹底した教えがありました。


「辞書を引きなさい。」

「今、お母さんが教えちゃえば簡単だけど、

   人に聞いてラクして分かった事は

   すぐ忘れるし、自分の身にならないのよ。」


そう言って、母は、

絶対に絶対に教えてくれることは

ありませんでした。


そして


「辞書を引いたら、

   調べたところに必ず赤線を引きなさい。」


「また次に同じ言葉を調べた時に、

    赤線が引いてあったら、

    これ前も調べた!って分かるでしょう」



物を読むことで、物事の理解力を付ける事。

自分で考える習慣を身に付ける事。

自分で知ろうとする習慣を付ける事。


大人になって初めて理解する事が出来た、

両親が私に与えてくれた大切なこと


幼かったあの頃は、

ただただ、

オモチャを買ってくれない両親を

ケチンボ!って思い、


言葉の意味も教えてくれない母を、

面倒くさいだけでしょー!


って思っていた私。


でも、そうじゃなかった事に気付いた時、

両親への感謝の気持ちが

いっぱいになったと同時に、


そんな育て方をしてくれた両親は

本当に尊敬出来る素晴らしい人だちだと


心から思った私でした



余談ですが。


当時の私の辞書は赤線だらけで

紙が膨れ上がっていました。


そうやって


辞書が厚くなればなるほど、

紙がボロボロになればなるほど、

自分が成長しているような気がして、

ボロボロの辞書が

歴史を刻む、

私の宝物になっていました。


続きはまたウインク