October 雨の日。
すこし、肌寒い。
本たちを
すこし、整理した。
減らす、というより
大切なものを選んだ。
次女が大好きだった絵本
《たのしいふゆごもり》
この空色のコート
いつも、着たいなあ、て
思いつつ
まいとし、飾る。
○
父が庭で倒れているのを
駆けつけて、見つけて
3日目。
いまは、父は
ICUにいる。
命はどうなるか
わからない。
でも、意識があるうちに
見つけてあげられてよかった。
でも、
コロナ禍で
面会はできない。
急変したら知らせます、と
ドクターは言った。
だから、
今週はパートを
休ませていただいた。
○
十月はわたしの帝国だ
わたしのやさしい手は失われるものを支配する
わたしのちいさな瞳は消えさるものを監視する わたしのやわらかい耳は死にゆくものの沈黙を聴く /田村隆一「十月の詩」
○
実家の庭には
秋明菊が咲いていた。
亡き母の好きだった花。
○
52年生きてきた。
さまざまなことが起こり
喜びは、たくさん
神さまからいただいた。
だから、同じように
悲しみは悲しみとして
後悔は後悔として
人生へ、積んでいく。
○
ご注文いただいていた
はちゃめちゃbooks、
みなさまへ、
かさり、落ち葉のように
お送りしました。
お手元へ呼んでくださり
とっても嬉しかったです。
○
「終点にだれもいないより、
神さまがいたほうがいいような気もするわ」
須賀敦子「旅のむこう」
○
今夜は
はちゃめちゃのきょうOctoberの
日暦にならって
カレーライスをつくっています。
それから、ほうれん草の白和え。
なぜか、鯵のお刺身。
○
悲しいときにも
お腹は空くの。
どんな日であろうとも
まいにちがたからもの
夜が来ました。
がんばれ、お父さん!
あなたの娘
しおより