すこしだけ煮たblueberry jam。
影として暮らす、彼女は
*思想犯として
追われているので
目立ってはいけない。
*見つかったと思った時点で
すぐに町を出るから、
荷物は少なく。
*仕事は、偽の履歴書でも
潜り込めるようなモノ。
レジ係や工場勤め。
*給金は安いので
暮らしは貧しい。
貯金など無く
カラダを壊せば
干上がってしまう。
○
もし、捕らわれば、
入管され
たぶん、二度と
出ては来られない。
建物のなかを
自由に移動出来ず、
本も読ませてもらえない。
窓が開くこともなく
小鳥の声も聞こえない。
その未来を退け続けるため
ひとりのひととして
発光しないよう、
誰にも、思想を
認識されぬよう
注意深く
カラダを労りつつ
しかし、酷使しつつ
影として、暮らす。
長く続く、その暮らしに
内側を削られてはならない
と、彼女は考えている。
なぜならば
彼女が信じる思想は
こころが自由でいることを
イチバンの喜びとする。
ならば、
屈しない、と
毎朝、目を見開く。
意志を持って。
○
もし、今
わたしが
彼女ならば
何を着ている?
どんな部屋に住んでいる?
○
ワクチン2回めを打って
高熱が一日半出て
ひたすら、しんどかった週末。
スガさんが
権力レースから弾かれ
自民党総裁選が
祭りのようにハジマリ
その、あまりの五月蠅さに
この空想が始まり
わたしは頭のなかで
ひたすら、
彼女を追った。
🕯彼女みたいに
暮らしてみたいな。
老眼鏡のオンナ。初老。
あごの肉が柔らかく
たるみ始めた。
○
まだ、今朝も
本調子では、無い。
しかし、マスクをして
働きに行き
カラダから、
朗らかに動けば
7時間くらいは
元気さは、保つだろう。
みなさま、
今日も健やかに。
しお