そんな、春分の日の朝、
薬草風呂に入ることにした。
50種の無農薬栽培の乾燥ハーブを
こんもり詰め込んだ袋を
まずはことこと煮出す。
大好きな八百屋さん
トゥーシェさんの
ハーバルバス。
初めて使う。
ドライの草花の
ブーケを創作する
ふたつ前のブログ記事でご紹介した
お花屋さん、舞花さんは
トゥーシェさん、でもある。
トゥーシェさんの天井✨
だから、とても説得力がある。
植物のパワーを
食べること
お茶でいただくこと
目で愛でること
など
を通して
まるごと
届けてくださっている✨
良い匂いが部屋中にもわもわ広がり、
魔女木枯らしの館に
いるような気分になる。
(そういえば彼女の館には
猫足のバスタブがあったなあ)
猫足のバスタブ。
白陶器に
さまざまな薬草の絵が描かれている。
つくっているちいさな本、
木馬座暮らし❷より
白木蓮の咲く、
大きな木をバスから見る。
胸のなかに知らずに在た、
鬱屈という名の鳥が、
飛びたつようだよ。
美容室でカラーを待っている間に
読んだ雑誌に載っていた、
菜の花とレモンとディルの混ぜごはん、
にこころ奪われた。
オリーブオイルと松の実を足しても
美味しそうだ。
地下鉄サリン事件の日、
わたしは26才だった。
わたしはあの日、
れっきとした大人として、
世界に存在していた。
だから、世界に
おおきな綻びがあるならば
縫わねばと思ったけれど、
どうしたら良いのかわからず、
ただただ、ぽかんと、
テレビを見続けるだけだった。
あの日から24年が経った。
風がどうどう、と吹きはじめて、
窓から、雲ばかり見てしまう。
横に伸びる雲、エクレアみたい。
春疾風という季語を思う。
春荒れ、も。
はちゃめちゃの町を統べるきつね男爵が、
こちら側で密やかに営んでいるshop
〈空想デパートメント〉より、
春の人気商品が届きました。
その名も〈ドジッ娘サラダ〉です。
-2年前の5月につくった小さな本
〈空想デパートメント2
抽斗通りへいらっしゃい〉より