❶
まいにちは
たからもの、だと
おじさんはおしえてくれた
羽を傷め、飛べない日も
大丈夫さ、きっと。
なんでもないよろこびが
きみを育てる、と。
ちっぽけなできごとを
大事になさい。
美味しかった
たのしかった
ともだちができた
あふれるほどのきらめきが
きみには溢れてる。
ぼくのなんでもないような
まいにちを日記に書きました。
ふりかえれば
たのしいことばかり
あなたのまいにちも
きっと、そうなんでしょう。
寂しさも悲しみも
過ぎれば、甘いシロップ。
○
まいにちのよろこびよ
ぼくに降り積もれ。
らららん、らららん
ららららら、らんらんらん。
ちびふくろうグラウコーピスくんの
テーマソング
本日のグラウくん、より。
○
まいにちの魔法は
なんでもない顔をして
わたしたちを
通過していく。
だから
文字で、その後ろ姿を
すこしだけ
つかまえる。
●
むかしから
日記が大好きで
それは付けるのも
誰か他の人のを読むのも。
唐突ですが😊
好きな日記の
手に入りやすい
日本の
しお版
ベスト10(順不同)
1
武田百合子
富士日記 上中下
2
池波正太郎
銀座日記
3
石田五郎
天文台日記
4
大槻ケンヂ
のほほんシリーズ
5
峯田和伸
恋と退屈
6
いしいしんじ
ごはん日記シリーズ
7
高山なおみ
日々、ごはんシリーズ
8
いとうせいこう
ボタニカル・ライフ
9
村上春樹
遠い太鼓
10
鴻上尚史
ロンドンデイズ
8.9.10は
ちょいと日記から
外れるかもしれないが
ある一定の期間の
流れゆく時間を
ひとつのまなざしで
集中して、書かれているので
随筆、より、日記に近いと思う。
日記のおもしろさは
そのひとが
昨日の続きである
きょうという
いちにちのなかに
膨大に起こる
出来事の
何を
記していくか
で
そのひとの内側が
現れること、である。
わたしはこう思った。
いま、こう考えている。
という内側の吐露よりも
そのひとが
何気なく、記した
こんがり焼いた
鮭の皮のうまさ
寝坊した朝の肌寒さ
庭の、球根の芽吹き
赤ん坊のかわいさ
やれやれ、と
痩せた野良犬を眺める
日暮れ
莫迦をやったあとの
酒の空き瓶を捨てにいく
朝焼け
あたためた牛乳に張る、膜
冷えた弁当の甘い卵焼き
に
そのひとのライフがあり
それを、こそりかさりと
知るのが、たのしく
切なく
苦しく
自分ではない
他者が
世界に生きていることに
安心して
生きることを
みな、している、のだ
と
手足がのびのびする。
○
しばらくぶりに
FMリンスで
おしゃべりしました。
↓
ハナウタの時間
↓
今回は
つたないおしゃべりと
ハナウタの、30分×2です。
家事の合間などに
ぴったり、です。
○
きょうは
ほどよく曇って
雨雲荘も
住人たちが行き来しやすい。
夜の窓と
秋の窓に
交互に寄って
何時間も
書き続けたい。
みなさま
良い、げつようびを。
しお