45才を過ぎた、ある日
空想家という
へんてこな肩書きを
思いついたとき
じぶんの内側にいる
性別も年齢も
年収も、体重も
かんけいない、ひと
が
自分史上、
もっとも高らかな
ファンファーレを鳴らした
のを、覚えている。
とうとう、わたしを
発見したのね!
と。
しかし、
外側の
リアルワールドで
働いたり
暮らさなくちゃならない
わたしは
実はいまでも
空想家
は
ちょっぴり
恥ずかしい。
しかし、
ときどき
空想家でよかった
と思うできごとが
我がささやかなる人生にも
起こる。
朗読会とか
dollのなまえを付ける、とか。
きつね男爵や
シラガさんのお人形が
現れる、とか
眠りビスケットを
本当に食べた、とか。
はちゃめちゃの町の住人の
絵を初めて見たとき、とか。
そして
こんなことも。
↓
お熱、って、良き表現!
わたしも、また、使おう!
ちいさなころから
ふしぎな場所や人物から
ある、退屈な雨の午後なんかに
お手紙が届かないかなあ
と
思っていた、わたしが
ふしぎな場所
はちゃめちゃの町 から
ふくろうとして
《あんぐり、と、ぱくり》より
お手紙を書く、なんて!
○
こんなときは
やっぱり
須賀敦子さんの随筆で知った
人生ほど、生きる疲れを
癒してくれるものはない
という
イタリアの古い諺を思い出しマス。
○
さあ、時間を巻き戻して
ある日
わたしの住む
マンションのちいさな郵便受けに
ことりと入っていた
ふしぎな手紙。
あけたら、
空想が飛び出した。
かわいい文字と
えの字さんが
お嬢さんの代わりに
かいてくださった
空想を、リアルワールドに
現してくださった
グラウくんの住所の文字。
愉快さと
あたたかさ。
空想家は
字がへたなことと
自筆だと
リアルが勝ちすぎる
という理由で
愛用の
懐かしいフォントで
お返事を
便箋2枚に
グラウくんの
たのしい冬のいちにちを
書きました。
○
グラウくんはもちろん
定食屋リバーの悲しみさん
雑貨/古書 ひましアブラのおやじさんや
アップルサイダーズの
ムツくんやジョナも
出てくる
食いしんぼうな
ちいさなオハナシ、を。
○
封筒は
魔女の集会のような朗読会の
招待状をおくるために
つくったのをつかって
たのしい、たのしい
冬をむかえるころの
ほんとうの、あそび。
えの字さん
お嬢さん
空想家に
空想家のしごとを
させてくださり
ありがとう✨
また😊
○
えの字さん
pechkaという名の
仕立て屋さんをしています。
↓
最初は
はちゃめちゃの町で
秋の蚤の市を
ひらきたくて、
すこしだけ
リアルワールドで
立体化したいなー
と明かしたら
えの字さんや
手を上げてくださったのが
きっかけ。
でも、実現できなくて
申し訳ないなあ
いつか、やれたらなあ
と思っていたら
えの字さんのが先に
こちら側で
ハジマリハジマリ、と
してくださったのです。
↓
そのころのわたしのblog
2年前、
じぶんのことを、我輩と呼んでいた頃の😊
えの字さんが、つくってくださった
グラウコーピスくんバッグが
登場しています。
ちなみに
グラノーラをくれた
年下の友人は
この秋から
食堂をひらいています。
2年という時間って
すごいんだなー😊
●
さて
金曜日の夜。
わたしは
2ヶ月に一度の
源氏物語を読む会で
たっぷり2時間半
うつくしき
古語に浸り、
ただいま
日暮れの
電車に揺られています。
小学生のとき
大和和紀の
ラブパック
ずーっと
平安時代にお熱なわたしは
念願叶って
いま
御年75才の
順子先生に
平安のころの
貴族の暮らしや
通い婚事情や
階級や調度品などの
オハナシを
聴かせていただきながら
雨夜の品定めなどを
堪能しているのです。
みなさま
良い夜を。
しお