しばらく旅へ
出ることにします。

行き先は
ヘシオドスという
貧しい町。


そこには
みみ子という
娘が

分厚い眼鏡をかけ


製糸工場で
働きながら

ぱたん、ぱたん、と
機を織っているのです。



脳内の
雨雲荘から 


ヘシオドスの
がたがたの階段の

雨が降ると

陸蟹が
ゆっくりと
昇ってくる

亀の甲羅を 積み上げたような 
アパートメントへ。



ふふふ

あたまのなかで
あちこち
旅、する。




ややや、
ワケわからずなことを
また、書いてしもーた。




いま、わたし
しばらくぶりに


長編小説は
どーやったら
書けるのか?


長い長い命題の
ループに


もう一回!


あきらめるなー!



飽きずに
飛び込んでいて。


(それが
旅)






死ぬまでに

現してみたい
長いオハナシたち。





だあれも読まなくても

わたしが

書けた!

心底
思えることができたら


しあわせだろうなあ。



生まれて
生きてよかった、と

思えるだろうなあ。






 

この年になって、尚
欲があって
恥ずかしいけれど、







努力、練習
反復。
孤独
絶望、憔悴

やりなおし
やりなおし

それを
なんどもなんども。
  



死が
わたしに
訪れるまで。

  
駄目だったー!
でも、楽しかったー

でも、良い。



そのときに向かって


まいにち
がんばる。



さあ、きょうは
もう、終わり。



おやすみなさい。