10代のころ
くりかえし、飽きず
聴いていた、ALBUM。
夜の底は柔らかな幻
久保田早紀
どれだけ、彼女の詩の世界に
声に、魅了されていたのか
と、気づいて
また
夜がたのしい。
夜に聴いていたから。
アルバムの曲タイトルは
詩集か、短編小説の目次のよう。
メランコリーのテーブルクロス
月の浜辺ボタンがひとつ
ねじれたヴィーナス
9月のレストラン
寒い絵葉書
夜の底は柔らかな幻
ピアニッシモで…
フェニキア
見えない手
聴く前に、ことばから
ひろがる世界に
思いを馳せてから
レコード盤に針を落とした
あのころ。
よみがえってきて
夜が深くなる。
夜の底は柔らかな幻
○
○
○
そんな一方で
STONEROSES
に
また、戻り。
イアンのつくる歌詞を
ダイレクトに聴きたい
と
真剣に英語を勉強したい
なんて
思った日もある。
俺の夢には
穴でも
あいてしまっているみたいだ。
っていうかさ
なにもかも
どうでもいいように
思ってしまってさ
elephant stone
イアンは
中世に生まれていたら
吟遊詩人だった
なんて
思ったり。
吟遊詩人が在る
世界が憧れ。
しかし
日本には
elephant kashimashi
ミヤモトヒロジがいたので
イアンの詩は
文字で読めばよいか
と
思ったり。
嗚呼、この世に生まれて
暇と酔狂のくりかえし
ヤルコトガナイ
かけぬけにゃならぬ
ただただ
この世のくらしは
ただただ
かけぬけにゃならぬ。
シャ・ラ・ラ
elephant kashimashi
○
○
いちにち
音楽に浸って
わたしの場合
ことばが
そこに無いと
駄目なのだが
過ごす。
それは
どこか
偏執的で
中毒的な
駄目なニンゲン的
いちにち。
ちいさな冬の本
【星空ブランケットと夜鳥トランペット】より
so.とりあえず
猫の知性を
手に入れたい。
○
○
○
きょうは
1月のいちばん
最後
しっぽの日。
あしたからは
くるりと
夢幻の2月へ。
かぼちゃはすでに
馬車になる準備を。
coming soon
わたしのとっておき
はちゃめちゃのきょう
2月
○
○
○
さて
きょうも
音のあることばに
イロをもらいながら
に向けて
雨雲荘で
あたまのなかにある
仕事場。
オンボロアパート
雨漏り付き
いちにち
かたん、ことん
と
文字紡ぎ。
○
○
○
みなさま、良き
すいようびを。
しお