ふるふる、ゼリーな月曜日。
緑の葉っぱに
雨粒が、たまって
透明なドームになっている。
あの、なかに、ジブンが在る
感じ
の、朝、なの。
雨の土曜日のことを。
手紙社の東京蚤の市へ。
雨だから、楽しかった。
ここからは、わたしが見た白昼夢
の、ような、もの。
❶
雨の東京蚤の市
わたしが欲しかったのは
この、
ちいさなころ、
風邪をひいて
お医者さんに
銀色のへらみたいなのを
舌に差し込まれて
腫れた喉を見られる
ときに見ていた、ヤツ。
値札もなく
お店のひとも、いなくて
ただ、雨のテントにいた。
#買わなかった。
❷
雨の東京蚤の市。
次に欲しかったのは
検眼レンズ1枚300円。
どのレンズを覗いても
雨の窓を見ているようなピント。
なにか、火の向こう側を
見るときみたいな
ものが見えたらいいな
と、何枚も覗いてみたけど
やっぱり、雨の窓だった。
なかなか、
不思議なことは
起こらないものだ。
でも、小さいころから
待っているから
あと、少しかも。
#買わなかった
雨の東京蚤の市。
時計を壊したら
そのなかから
いらなくなった時間が
出てくるのかしら？
それは、ネジの姿をしていて
いま、まさに、わたしの前に。
チクタクチクタク
シトシトパチャパチャ
寄ってらっしゃい！
時間売ります。
蚤の市は、空想の市。
#買わなかった
雨の東京蚤の市。
雨に灯るものは
すべて、慕わし。
針の無い、
文字盤だけの、時計が
動きだして
銀河ステーション〜〜 と
車掌の声がして
ジョバンニの背中が
見えるような気がした。
わたしも乗ります。
切符はどこで売っていますか？
#東京蚤の市
#銀河鉄道の夜
一緒に行ったのは
みゆきさん、と
年したの友人。
友人の、ある場所での
近況を聞くうちに
指で弾いた、弦の震えのように
わたしは、悲しくなった。
透明な、悲しみ。
他者の魂を喰らって、
生きる、ひと、の、ことを
鬼monster と、言う。
monsterの哀しみは
深くて、
魂を喰らって、
他者をカラッポにすることでしか
ジブンを満たせない。
本当は、空やひかりや
風や、雨や、季節の巡りや
あるいは
そっと演奏される楽器や
一冊の本で、満たせるのだが
それは、嘘で
大いなる欺瞞だと、
信じ込んでいる。
血の流れない場所に
リアルは、無い、と
信念を、持っている。
あなたがいま
monsterがいる世界にいるなら
(或いはあなたがmonsterに
いつの間にか、なっているなら)
monsterがいない世界
が、在る、ということを
信じて、moveしてほしい。
喰らいあうことなく
共に真摯に
生きることが、必ず、できる。
move！
大丈夫、動ける。
雨宿りしながら。
☆ 唯一、蚤の市で買ったもの。
白泉社より、昭和53年発行の
ロックの絵本。
でも、見つけても、あまりに高額で
諦めていたのに
土曜日は、わたしが
これくらいなら、と
思っていた値段で
見つけることが、できた。
その中の、1ページに
時間林が、在った。
ひとのおんなのすがたの
きのこ族の、娘が、いた。
みゆきさんが作ってくださった
騎士ポッテングルーに
ページの前に
そっと、立ってもらった。
こういうのが
わたしにとっての、リアル
なのです。
ただの、空想、だと
わたしは、
他者には
いいながら
本当は、そこを、
在る
と、信じていて
外へ行くのは
その、在ると信じた世界を
探しに言っている、だけ、なの。
(ジブンの空想だけじゃなく
メアリポピンスも、陸奥A子たんの世界も
ムーミン谷も、ちいさなお茶会も
こころ優しいBLな男子の世界も)
空想の狩人だよ
へんてこりん。
このごろ、森に
落ち葉が降ってくるような
ひそやかさで
木馬座暮らしや
空想デパートメント
抽斗通りへいらっしゃい
に、ふと、思いもかけない方から
ご注文をいただいて
うれしい気持ちになります。
なんの役にもたたない
空想のオハナシに
日々の大切なお金を使っていただく
ことにも、感謝が
とくとく、
泉のように、湧きます。
今朝も、長崎へ
この2冊を、お届けします。
ご注文、承ります。
さてさて、
オーサカ梅田の
《木馬座暮らし展》も
盛り上がってきました。
ときどき、相方うるまちゃんが
スパニョラへ行って
様子をレポートしてくれて
それが、こころの張りになって。
スパニョラのマスター
西脇さんも、
盛り上げていきましょうねー
と、SNSで、日々
発信してくださって。
スパニョラ✖️はちゃめちゃ
で、にゃんぐりっしゅteaに続いて
コラボドリンクを
今週半ば過ぎには
出せるように、作業をがんばってます。
きょう、明日とがんばる予定！
真夜中の恋心ココアや
いまのニョラさんの様子は
うるまちゃんのBlogへ
胸のあかり、灯して。
はちゃめちゃにmove.
空想家sio