おはようさぎ!
読んで
おもしろかった本。
昔から
ワガハイは
おんな というのは
世間から
(オトコという意識の集合体から)
聖なる
と
性なる
存在に
その人生の間に
何度も分断され
最期には
そのどちらの要素も喪った
魔女として
(忌むべき存在としての)
追放される
という意識的仕組み
(オンナがそれに
取り込まれて何百年)
のではないか
と、思い
それについて
イロイロモロモロ
こそこそ書いたり、考えたりしつつ
47才の今に至るのだが。
この本は
キリスト教史を辿りつつ
社会(それはアダムの末裔である
オトコという完全なる
人間によって作られたとされた)
での、中世ヨーロッパの
オンナの意識や置かれていた立場を
鮮やかに切りとっている。
少しだけ、引用する、
聖女らの拒食症には
今日の娘たちの拒食症とおなじく
社会・文化的な背景があると
いわれている。
13世紀には、女性はからだのなかで
毒を作ると真剣に信じられた。
(中略)
閉経時の女性は一段と危険だ。
というのはその体内の毒を経血として
出すことができないからである。
16世紀には、宗教改革者も
人文主義者も母親を二つに分けて考えた。
家にこもって家事にいそしみ
子供を愛情深く育てる『よい母親』と
それを怠る『悪い母親』である。
かれらは、前者をたたえて後者を呪う。
中世、13世紀.16世紀
という遥かなむかしの
おんなたちを取り巻く状況
迷信、刷り込みは
21世紀を生きるわたしたちに
呼びかけてくる。
わたしたちは
どこへ?
と。
はちゃめちゃのきょう
その家では
あなたは
異端者だと
言われていました。
少女時代から
今に至るまで。
あなたは長い旅に出て
今朝、懐かしい駅に降り立ちました。
家へと戻ったのです。
しかし、やはり
そこでは
あなたは
責められるべき存在
理解できないことを喋る
おかしなオンナなのでした。
かつて
異端者としてのジブンに
耐えきれず
家を焼いたのは
飢餓屋敷のテオ
ですが
あなたは
以前から
テオにならないと決め
生きてきたので
ただただ
いま、しんとした気持ちで
朝顔の深い紺を
見つめているのです。
はちゃめちゃは
胸の湖(裏)へ、潜る。
きょうは潜り
明るさへまた、出る。
空想家sio