おはようさぎ!



わたしは
小学校に上がる頃まで

お金というモノが
世界にある と知らなかった。



たぶん、ひとつの区画として
仕切られた、

プールやテニスコート
公園、体育館のある
巨大な社宅群のなかに

住んでいたので


お店とか、商店街とかに
触れたことがなく

それが、大きな理由だった、と思う。



気が付いたのは

一度、
町のスポーツ店へ

父と行って
バトミントンのラケットを
 買ってもらった時

買ってもらった、という意識はなかった。


わたしがお店のひとに

とても丁寧に
何度もお辞儀をしたので


父が、店を出てから


『なんで、あんなに
ぺこぺこするんだ?
こっちは客なのに』

と、わたしに聞き


『あのひとは、これを
くれたんでしょ?
だから、お礼を言った』


『ばか、金を払って買ったんだよ』


『お金?』



父は、家に帰り 母に


『こいつは金を知らないぞ』

『まさか。でも、確かに
お金を渡したことも、
買わせたことも、ない』


となり、慌てて


お金 でモノを買っているんだ。
家にあるものは、ほとんど
例えば、ピアノも、お金で買ったんだ!

と、教えたらしい。



いま、思うと

親がまったく
お金やそれを使う場から

わたしを
隔離していた訳は無く


ただ、ただ
わたし自身が

社会というものに興味がなく

まわりをほとんど見て
生きていなかったのだ、と思う。



4才か、5才ころ
右の眼球を、針金で
軽く突いてしまったことがある。

親が慌てて
医者へ連れて行って

しばらく
眼帯をしていたのを
覚えている。



針金がなぜ、眼球に?

詳細は、こうだ。


わたしはひとり、庭にいて
咲き始めた花のひとつを

真上から、見ていた。


(ダリアか、アネモネだったと思う)


もっと、よく見たいと
顔を近づけて

父が花の茎に這わせていた
(倒れないように)
細い針金に、目が当たったのだ。


医者は

普通は自然と
目をつむるのですが

と、笑ったらしい。


『なんで、目をつむらなかった?』

父に聞かれ

『花を見たかったから
つむるのを、忘れた』

とわたしは答え、

と、後から聞かされた。

父は、とんと理解できなかった。

 

お金に気づかなかったり

花を見たいから
目をつむるのを、忘れたり。



いまも、わたしは
そんな感じで生きていて

小さな怪我をし続けている

と、思う。



それでも、一度も
大怪我をしなかったのは

周りのひとが、
助けてくださったのだ

と、しみじみ 思う 朝である。




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朝ごはん。わかめのふりかけ、大好き。


きょうの短歌

サヨリさんほど
しづかに生きているひとを
ぼくは知らない。

きょうも、しづかに
小さな鍋に味噌を溶いて

納豆をすすって

会社へ、行った。


むぎしお


【冊子くつしたさん】の
サヨリさん、から引用。



☀︎はちゃめちゃのきょう 

4月11日

玉ねぎ、おやすみの日。

困らなそうで、困ります。

いつもいるあのひとが
ふと、いなくなったみたいに

なんだか、落ちつきません。


冷蔵庫の中を整理して、吉。




⚪️ おまけ

ジブン宮殿 から
果敢にも、出る 

切り抜きマニアの柊女史(団体職員 36才)


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illustration by uruma


久しぶりに出たので
しんどかったけれど

野で眠る勇気は

まだ、ありました。


しばらく、野で暮らすそうです。


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illustration by uruma

切り抜きマニアさん
ジブン宮殿を出る!の巻は、

urumaちゃんちのこちらで   


きょうも
はちゃめちゃdeにっこり。




夜は、下北沢Gardenで
ROLLYライブ!

sio