びしょびしょ と
流れるように降る雨。
台風の目って
なんだか、オソロシイ。
ひとつ目だからかな?
昨日、長女Aちゃんが
来週にある、
高校の進路面接のことで
ふと、漏らした。
『わたしね、大学に行って
絶対学びたい ってこと ないの
そんな自分を カラッポだな
だめなヤツだなー って思うんだ』
『そんな自分に、
たくさんお金をだしてもらって
大学に行かせてもらうのって
申し訳ない気がしちゃう』
そう言いつつ、Aちゃん.
鏡に向かって
長い髪を 真ん中で分けて
三つ編みにしながら
『でもね、ママ
わたし、楽しく生きたい!
とは、決めたんだよ。
あ、自分だけが楽しい とか
楽したい、とか
そういうんじゃないよ。
周りにいるひと、
みんなで にこにこして
一緒に働いたり、
リラックスして
ごはんを食べたりする、みたいな
後、好きなものが一緒だったり
大切なものが同じだったりで
盛り上がる…みたいな
そういう楽しさのなかで
生きていければいいなあ って。
その中から
仕事も結婚も、
自然と、起きるといいなー って』
編んだ髪の先を
月と星の飾りがついた
ゴムでそれぞれ結ぶ。
右が月。左が星。
『こういう仕事
こういう結婚
こういう人生って
決めないで、
そういう楽しさを作りたいと
その中にいたいと思いながら
それに向かって
生きていけたら
幸せだなあ、と』
『そう、思うけど、
甘いよねー!!』
甘くない、とsioは答えた。
どんな仕事についても
どんな暮らしをしても
周りのひとと
にこにこと 笑いあって
過ごしたい
という【思い】があれば
きっと、人生は
あなたを楽しませてくれる。
温かなひかりで満ちる。
気がついたら
あなたと同じように考えるひとが
そばにいて、自然と
輪になっていける。
愛を育める。
ママは そう信じている と答えた。
それが朝の出来ごと。
午後、次女kちゃんの中学校に
担任の先生との面談に行った。
廊下の壁にクラス全員の
ブリントが貼ってあった。
ひととして一番
尊いことは何か?
という問いに対しての
それぞれの回答だった。
次女kちゃんは
【互いを裁かず、赦しあうこと』
と書いていた。
思わず、アッ と声が出た。
だいぶ前に
kちゃんから、
ひととして尊いことは?
と聞かれ、sioはそう答えたのだ。
理想だけど、と前置きして。
なのに、
kちゃんは、そのまま書いた。
長女Aちゃんが
楽しく生きたい!
と明確に思ったのは
もしかしたら、
先週の朗読会に参加させて
もらったからかもしれない。
Aちゃんは17年生きてきて
ほぼ初めて
血縁ではない
学校の先生じゃない
友達のお母さんじゃない
大人たちに出逢ったのだ。
年齢も職業も
出身もばらばらの
ふつうのおんなのひとたちが
絵本や小説を読み合うためだけに
集まった、あの場で
Aちゃんが何を感じたのか
Aちゃんじゃないsioにはわからない。
でも、あの後
Aちゃんは、光るかのように
『楽しく生きたい』
と言った。
sioは嬉しかった。
★ありがとう、みなさま★
*朗読会のひとコマ。
おやつも、可愛く。
懐かしい感じ。ちょっとしたおみやげにも⭕️
さて、
雨の木曜日。
休日モードでDVDで
映画でも観ようかな
のsioでした。