朝、じゃがいもをふかふかと茹でて
お鍋の蓋を開けると
もわもわと湯気が上がる。
その湯気を親しい友人のように思う時、
冬を、この、わたしの人生に訪れた
46回目の冬を大好きになっていることに気づく。
(わたしは冬生まれ)
この冬、わたしは
どこか、遠くへいこうと思う。
(物理的に遠くへ行くんじゃないの
カラダじゃなくてこころが、行くの)
遠くに行って、例えば
大きなじゃがいも畑に囲まれた小さな家で
独り、オーブンに火を入れ
じゃがいもやら人参を煮込みながら
誰にも会わずに
(時より、友人がじゃがいも畑の畝を
ぶ厚い靴下と内側に毛がついたブーツを履いて
ぽくぽくと歩いてやってくる。
ひどいところに住んでるのね、でも空気がキレイ
と言いながら、やってくる)
羊毛を紡ぐように
オハナシを書いている、
偏屈でカワリモノの作家のように
暮らしてみようと思う。
体は相も変わらず、忙しい日常にあるけれど
ココロはひと冬、そこへ行って
「やりたいといいつつ、忙しさを言い訳に
真剣に取り組んでいなかったことに
どっぷりと沈み込んでみよう」
と・・・・・・・・思う。
そんな冬にしたい、と
福岡から帰ってきて
(素敵な出会いがそこには会って
わたしはこのひとたちともう一度会うとき
より、「わたし」になっていたいと思ったの)
・・・・・思った。
ということで、わたしのこころは
じゃがいも畑に囲まれた寒い地方の
小さな一軒家に引っ越すことにしました。
お隣さんは
(といってもじゃがいも畑を
みっつ越えなければいけませんが)
サリンジャーという名前の
辣韮のような形の頭を持つおじいさん。
(おじいさんはここ数十年、
ヒトと会っていないようです)
古い古い家なので
【冷え取り】は欠かせません。
(こころの毒だしは常にヒツヨウです)
みなさま、sioはこれからそこで
このブログを書きます。
浮き世離れしたことばかり書くかもしれません。
でも、これがわたしで
このわたしをわたしが大切にしなくては
多分、わたしは
【永遠に、
勝手に
傷ついたまま】
なんだと思うのです。
さて、引っ越し準備は整いました。
(まずはこころが先に行くのです。
そうすると、カラダがだいぶん遅れて
マラソンの周回遅れのように
そこへやってきます。)
目玉焼きを焼いて腹ごしらえしたら
そこへ行こうと思います。
※これを機にブログタイトルを
変えようかなと考えています。
(まだどんなのにするか、
決めてはいないのだけど)
新しいことが始まってる。
みなさまのブログを読んでいると
なぜか、それを強く感じます。
(ブレーメンの音楽隊が奏でる
音楽を聴いたみたいに、
・・・・といっても、
本当に聴いたことはないけど
でも、こころでは聴いたことがあるのです)
それに背中を押されての引っ越しです。
(あくまで、こころの引っ越し、よ!)
次に更新するときは
新しいブログタイトルでお目にかかるかと思います。
皆さま、これからも
どうぞ、よろしくお願いします。