この頃、いただいたモノたち。
渋柿。(百目柿っていうんだって)
ある方から、
「台風が来るから
色づいたのだけ、もいだの。
渋柿だけど、渋が抜けると美味しいのよ
ひとつ、あげる!」
と、いただいた。
その方いわく
「へたの部分に焼酎を垂らして
そのままティッシュで蓋をして
柿全体にラップをしてしばらく置くと
渋が抜けて、甘くなるのよ」
とのことだったので
今、渋抜きの実験中。
柿って、日本独特のくだものなのかな?
この、【柿色】としか言いようのない、色は
金木犀の香りと共に
10月の高いブルーの空に映える素敵な色。
Beautiful!!
伊勢志摩から届いた、ひじき。
夫の若い同僚に、お母さまが
伊勢志摩の海女さんの方がいて、
ここ5年くらい、毎年
折々に、わかめやら
取り立ての牡蠣やら、
伊勢海老を送っていただき、
その都度、贅沢をしている。
(こころの贅沢も。
ヒトリのおんなのひとが
深く息を吸い、海にもぐって、
その手でひとつひとつ牡蠣をとったり、
伊勢海老を獲り、ざぶんと陸に上がってくる。
その神聖な感じを
そのままいただく贅沢)
そのなかでも
わたしのお気に入りは
この石鏡(いじか)のひじき!
乾燥されたひじきなのに
良い香りが残っていて、
人参や蓮根やお豆と
薄口でさっと煮るだけで、
(ひじき自体が良いおだしになるのか)
すごく美味しくなる。
ひじきをたっぷり煮て、たっぷり食べる。
我が家のいつもの常備菜。
父が、お知り合いからいただいた自家製の蜂蜜。
(つまり、お裾分けのお裾分け)
なにやら、父のお知り合いのその方は
会社を定年後、趣味で養蜂をされているらしい。
趣味で養蜂って、なんか、すごくかっこいい。
マーマーっぽいぞ!
※マーマーとは、服部みれいさんが
編集長を務める雑誌mur-mur magazineから来ている。
その雑誌から発信されたモロモロ(冷え取りや塩浴など)を
している女子をマーマーガールと呼んだりする。
お味は、一瞬淡泊で、その後、とっても濃厚。
父のお知り合いの定年後、
養蜂をするという心弾みと
蜂からの無償の恵みに思いを馳せつつ、
大切にひと匙づつ、使っている。
◆
前に、木馬のハナシをここに書いた。
同じできごとが、ぐるぐるぐるぐると
メリーゴーランドの木馬のように
ジブンのところへやってくるというハナシ。
その時の、わたしの木馬は、
「週③日の契約にかかわらず
シゴトバで頻繁にヒトが休んだり辞めたりして、
週③日のパートだから、出られるでしょ?と
代わりに出ることになり、結果、ひいこらひいこらと働く」
という木馬だった。
でも、わたしは
その木馬にもう乗らないぞ、と決め、
10月から改めて週3日の勤務にしてもらった。
しかし、10月に入ったとたん
立て続けに管理者から、電話が来て、
「この日を休んで、
代わりにこの日を出られませんか?」
「○日、出られませんか」
と言われた。
言われた、いくつかの日には
すでに用事が入っていて、
わたしは、その旨を言って断った。
(管理者は、忘れてください、
気にしないで、と言ってくれた)
しかし、胸がもやもやした。
もし、用事が入ってなかったら
わたし、どうしただろう?と考えた。
やむを得ない事情で
(保育園に預けている赤ちゃんが
風邪をひいて、なかなか治らない、とか
退院した義母の世話があるとか)
休む方を、助けるというのも
ヒトの道ではないか・・・・と考えた。
世の中は
オタガイサマでできているのだし、
と思った。
ああ、あたし、イジワルなのかしらん?と思った。
それとも、ジコチュウ?
うーん・・・・・・・と悩みながら眠った。
でもそもそも、赤ちゃんがいる方や
幼いお子さんがいる方がいるのだから
その方たちを含む、ぎりぎりの人数で
シゴトをやろうとすることに無理があるのでは、
と思いながら、眠った。
でもその一方で
木馬よ、あなたに乗り続けるのが
わたしの役目なのかしら?
ようやくに子育てを終えた
セケンでは【おばさん】のsioが
快く時間を空けて
若い世代の子育てを助けることが
もしかして役目なのかしらん、と
社会貢献なのかしらん、と
なんとなく、胸がつまる思いで眠った。
(この果てしない逡巡!)
木馬よ、木馬。
あんた、なんでわたしのところに
来続けるの?
他のひとのところにも行ってよ。
そう密かに思いながら、眠った。
◆
しかし、実はその木馬は
シゴトバの他のスタッフにも
来ていたのだ。
(木馬はチームを組んでいたのだ)
そして他のスタッフも
ここ1年くらいずっと、
その木馬に乗り続けて
(ヒトが辞めていった。
お産あり、カラダ壊したり、
転職をこころざしたりで)
ほとほとうんざりしたらしく
「あたし、有給とるよ」
(有給があってもほとんど取れない状況)
「あたし、膝と足首を痛めているから
しばらく、通院したい。ていうか、通院する。
ジブンのカラダはジブンで守らなくちゃ」
(通院しないとよくならないと医師に言われたらしい)
「あたしたちにだって、クオリティオブライフがヒツヨウだよ。
休みがころころ代わると用事も入れられないもの」
と、声を上げ始めた。
皆、木馬に乗らないことにしたらしい。
そして、「ヒトを入れてください」と
管理者に改めて頼みだした。
(赤ちゃんがいるひとが
安心して休める職場にしてほしい
との思いもあって)
また、
昼休みなどには、
スタッフ同士で
介護という現場で
効率だけを追いかけては
本末転倒になる。
利用者さまを第一に考えることが
ここの発展につながる。
重い障害の方や介護度が高いヒトを
受け入れるという方針を貫くなら
【手】と【こころ】を増やしておかなければ
良い介護はできない。
人件費を削って利益を出すのは誰にもできる。
もし利益が優先なら、利益を出した後の、
シセツの方針や、展望を聞きたい。
わたしたちは温かで細やかで
かつ、クールでセーフティな介護がしたい
そんなハナシが出るようになってきた。
今までは、つい互いに
愚痴を言うことが多かったのに
ぐーんと、ハンドルを切るように
ナニカが変わってきた。
なんだか、イキイキしてきた。
皆、オーバーーワークで
まだまだ疲れてはいるけれど。
◆
ジブンを大切にする。
だからこそ、他者を大切にできる。
だからこそ、困難にも立ち向かえる。
パワーが出る。
だからこそ、
良い【場】を作ることができる。
わたしたち、それをこのシゴトバで
証明するのかもしれない。
なんだか、わくわくするよ。