7月に、この【普通とは偉大なり日記】で



わたしは、

この頃、自分がなりたいものとして


(職業とかじゃなくて、なりたいもののイメージね)


【長靴を履いた猫】とか

【古い葡萄の木

(それは多分小さな修道院にある)】


になりたいと思っている。



このくだりがある記事はこちら。



などと、戯れに書いた。



※戯れだが、

今も、なりたいものは?と聞かれたら


このふたつを答える。


なぜ、ふたつかというと、


昼間は【長靴を履いた猫】として町を歩き

夜は【古い葡萄の木】となって眠りたいから。


それが、sioの思う理想の暮らし。


ま、イメージですよ、イメージ!




が、一昨日の夜、


わたしが寝床で本を片手に

うとうとしていると


夫がこう言った。



「お~い、長靴を履いた猫、もう電気消すぞ」



わたしはほとんど寝ていたが、

その呼びかけにはっとし、


「なんで、そんな風に呼ぶの?」


とふにゃふにゃした声で聞いた。



夫が枕元の電気を消しながら、答えた。


「だって、格好が、そう見えるよ」



・・・・・格好?





わたしは9月半ばから、

黒灰色のレッグウオーマーを


絹のレギンスと綿のレギンスの上に履いた


(そうわたしは冷え取りをしているのでやんす)


白とグレイの横縞の着古したスウエットのようなものの

上に履いて、膝下から足首をしっかり包んで、


(靴下は今、6枚履いて寝ている。)


寝ている。


いわば、それが寝間着だ。



夫はその頃から、わたしの【格好】を見て、

ナニカに似ていると思っていたのだそうだ。


そして、一昨日の夜、


「長靴を履いた猫だ」


とひらめいたのだそうだ。



※わたしは一度として、夫に


わたしのなりたいものは

【長靴を履いた猫】か【古い葡萄の木】よ、


なんて喋ったことは一度も無い。


夫はわたしが顔をさらして

ブログをやっていることも知らないのだ。


ごめんよ、夫くん!




さて、翌日、


つまり、昨日の夜

寝床のある部屋に入ってきた夫は

当然のごとく、こう言った。


「長靴を履いた猫、もう寝たら?」


わたしはいつものごとく、

活字中毒者の悪い癖で


うとっとしてはまた本を読み、を繰り返していたのだ。



わたしは、はあい、と返事をした。


「うん、もう寝る、おやすみ」



わたし、長靴を履いた猫になっちゃった!

と思いながら。





これは、小さな、

いわば、酒場ネタのような

【なんてことないハナシ】だけど、


でも、こういうことが示唆することって、

・・・・・あるよね。



何かしらを思いついて

ふと喋ったり、


それを意識をして行動したり、


また、コトバにしてヒトに伝えたり


文章にまとめたりして、


しばらく時間が経つと

それが、ふと、形として現れる。



偶然のような、


(わたしは今年の春くらいまで

こういうのは全部、偶然だと思っていた)


必然のような、出来事が起こる。




そういえば、昨日、シゴトバの

【センセイ】と呼ばれるダンセイから


「sioさんは本を読む習慣がおありですか?」


と聞かれ、


「おありもおあり、大ありです。活字中毒者です」


と答えると


「あなたにおすすめの本があって、

いや、無理強いはしないつもりなのだけど・・・

あなたに通じるものがあると思ってね」


と、一冊の本を手渡された。



本を見て、びっくりした。



だって、


読みたいなあ、


と、思っていた本だったから。



(2年くらい前に出版された本で、

その存在を知ったのは最近だった。

介護に関わる本。)





小さなふたつの出来事で

わたしが思うことは、ひとつ。



これからは、もっと、どんどん

思ったこと、ひらめいたことを

喋ったり、書いたりしよう。



そして、いったんそれを忘れて、


ある日、それが

【偶然】みたいな顔をして、


ふふふふんと鼻歌を歌いながら


目の前にやってくるのを見よう!



ということ。




いやあ、色々と楽しみでやんす。