フランスでよく歩いた道
フランスに夫を残して別居中です。
最近、定期的にフランスの夫からメールが届く。
いつも、サイクリングやウォーキングの風景写真や
自撮りした自分の写真が添付されている。
自分のことが大好きなんだね・・・
あまり親密にやりとりすると、かえって彼のために良くないと思い
すぐには返事を返さず、2週間ほど放っておいたら
なんか非常に落ち込んでいる模様
自殺でもしかねないくらいな雰囲気
まあ、怖がりだからそんな勇気はないだろうが。

特に、フランスでのたった一つの頼みの綱の弟夫婦が
フランスで経営していたB&Bをビジネス物件として売却することに成功し、
すんごい大金を手に入れて、その金でイギリスに戻ることを決め
老後は母国で悠々自適な暮らしをすることを決めたらしい。
あらまあ・・・![]()
これは夫にとって大ショックだろう。
と思ったが、私にはどうしようもない。
ここでちょっと補足しておくと
夫はなぜフランスに移住したかったのか?
と言うことである。
その答えは、自分の弟がフランスはいい所だと言ったから。
さらにフランスへバカンスに行ってすごくよかったから。
なんとも浅い考えで、はっきり言って人生に無責任だ。
ワインが安い、食べ物がうまい(イギリスよりはね)
それは事実だが、それが移住の理由になるとは・・・
特に、フランス語が喋れず、なんのビジネスプランもなしにだ。
ある意味大胆不敵、はっきり言ってアホとも言える。
一方、こうして素直でアホな夫をけしかけた弟夫婦はというと、
自分達はしっかりとビジネスの準備をした上での移住
そのためにイギリスで何年もしっかり働いて資金を貯め
ビジネスプランもしっかり持っての移住だった。
夫はというと、イギリスではヒモ生活で貯金ゼロ。

フランスに移住してからも、夫は常にこの弟夫婦の言うことを最優先。
夫があるビジネスをやると言い出したのも、弟夫婦がそれはいい考えだと言ったから。
私は無理だと思ったが、私の貴重な反対意見は聞こうともしなかった。
で、案の定、そのビジネスは大失敗に終わった・・・![]()
ちょっとしつこいが、付け加えさせていただくと
このビジネスがまだ成功するか否かわからない時点で
弟夫婦は、ビジネス用の大きなバンを買えと指示してきた。
夫はハイハイと乗り気で、有金全部を注ぎ込んで大型バンを買おうとした。
がそんなことするならもう日本へ帰ると言ったら、やめたのである。
もしあの時、買ってたら、ビジネスは失敗して車だけが残り
お金は一銭もなく、ただのヒッピーになっていただろう。
だから、弟夫婦のアドバイスは無責任甚だしいのだ。
ほんと疲れるねん、このイギリス人ども!
もちろん、彼らの意見は正論の場合もあったが
常に正しいとは限らなかった。例えば・・・
2019年に行った我が家の改築も政府の援助を使った。
これも、弟夫婦からの指示で夫はハイハイと従った。
私はそのプロジェクトには反対だったのだ。
なぜなら、そのプロジェクトを利用すると、
その後6年間は家を売ることができないと言う制限付きだったからだ。
異国の地で、6年は長い。

で、今年、弟夫婦はさっさと家を売ってイギリスへ帰るらしい。
あんなに、イギリスはクソだ、フランス最高!と言ってたくせに。
今は、いきなり、もうフランス疲れた、馴染めないと言ってる。
しかし夫は、後何年も家を売ることができず、
ひとりぼっちでフランスに暮らすことになる。
だから、言うてるやん!
で、その寂しさが、私に向かってきたのである。
帰ってきてほしいオーラがまんまんのメールが届く。
俺はひとりぼっち、俺って可哀想オーラだ。
![]()
君だけが僕の人生だった・・・
とかなんとか。
でもあんた、私と一緒に住んでた時
私に怒鳴り散らしばかりやったやん。
それが嫌であんたを捨てたんや。
とメールを送り返してやったら
モーレツ・シュン太郎になったようで
ピタッと返事が来なくなった。
はははぁ・・・
これでまた、音信不通に逆戻りかもな。
なんか生き方が超下手な男だよな。
なんか、非常に面倒臭い。
しっかり自分の人生を考えてほしいですわ。
そして私を巻き込むな!
弟の真似ばかりしてるから
こんなことになるんやろうが!
こんなガランとして、声が響きわたる家で
どこへ行っても君のことを思い出してばかり。
フランスで一人で自分の面倒を見るのに疲れた・・・
とかメールに書いてましたが、
そのガランとした家も
私がお金を出したから買えたんや!
ありがたく思え!
それがないとあんた今頃、
牛のウンコと野垂れ死や!
と書いて送ってやりたいが
ほんまにそれがショックで
自殺されたら嫌やから
やめとこうと思う。![]()
サリュ![]()
重みがあっておしゃれ!
絶対便利!大判ストール!

