こんにちは
まだ、曇っとる。 しつこく曇っとる。 しかし、こいつに負けたらあかん！
我がカーテン隙間警察は、こんな鬱陶しい天気でも、
暖かい我が家の窓から、日々その厳しい任務を遂行している。
表通りに面した隣人、フレゴリ＆ヤングボーイに関するレポートは、
先日、”我が町の犯罪発生率”というブログに綴った。
これは、いわゆる、表窓カーテン隙間レポートであって、
ものには、必ず表と裏があるのが世の常。
かの兼好法師も言うておらっさった。
”表を見る者、次にその裏を見ること然り、これ世の必然なり”
て、そんなこと言うてたか？ 言うとらんわ！
真顔
とにかく、今日は、裏窓カーテン隙間警察のレポートである。
寒いし、曇ってて、めっちゃ暇やからさ。
我が家の裏窓は、クッソ寒い二階の寝室にあるので、
このレポートは短気集中型しか可能ではないのが残念だ。
裏の住人については 以前のブログ”いよいよその時が来たか”
に、チラッと書いたように、彼らは
クリスマス前ごろからその家に永住するようになった。
もちろん、私らには、一切 挨拶はなし！ これフランスの常識？
”くまのプーさん” のような大柄なオッさんが旦那さん。
白毛のロン毛のマダムは、”クルエラ”のように恐ろしい雰囲気。
庭で見かけた時も、一切私らとは目も合わさんようにして、
自分の日課をコツコツとこなす、冷酷コマンダー。
月曜から日曜まで、毎日毎日、朝の8時半きっかりに車で出かけ、
１時間ほどしたら、帰ってくる。
でも、絶対に夫婦二人では出かけない。
クルエラが留守の間のプーさんの自由行動は、調べがついている。
飼い主が留守中のわんぱく犬にそっくりで、
日頃禁止されていることをしっかりやって退けている様子。
スリッパを噛んだり、ベッドの上で暴れたりはしてないが、
早速、お気に入りのチェーンソーを持ち出し、
ほとんど何も伸びていない、生垣の枝を、ブンブンと切り落としたり、
梯子を納屋にかけ、屋根の上を危なっかしく歩いたり、
植える木もないのに、庭にでかい穴を掘ったり。
全く、自由奔放に、無意味なことを、やっているが、
クルエラが帰ってくるきっかり前には、ちゃっかりと、
何もなかったかのように、家の中に消えてゆくのだ。
多分、素知らぬふりで、ソファーに座って寝るふりをしながら、
チラチラと上目つかいで様子を伺っている犬状態。
だと思う。家の中まで覗けないからそう思うだけ。
まあ、プーさんの自由行動は何も害がないのでよしとしよう。
問題は、クルエラが毎日、どこのアジトへ向かっているか、と言うこと。
いつ張り込んでも、その動きは、まるでプロのように無駄がない。
ヒラッと車から降りて、ササッと家に入って行く。所要時間５秒。
そう言えば、去年の夏頃、その家がまだ空き家だった時、
老女と老人が、庭をヨボヨボと歩いていたのを見かけたことがある。
この家のオーナーか？
その後、何度か老女を見かけたが、老人が忽然と消え去った。
ふむむ、あの老人、かなり顔色悪かったし、歩くのもやっとやったから、
きっと、亡くなったんやな・・・この毒にな・・・と夫と話していた。
その後、プーさんとクルエラがこの家を買って住み始めたのだが、
今朝、裏窓カーテン警察が張り込み中に、突如、動きあり！
例の爺さんと婆さんが、庭を幽霊のように歩いているのを発見！
ええ、爺さん、死んでないやん！ 生きてたのか！
そしてクルエラがとても優しい顔で
爺さん婆さんに、話しかけているのを目撃。
あれは、クルエラの老いた両親やったんや・・・
クルエラは毎日、両親のいる老人ホームへ面会に行ってたんや・・・
冷たい冷血動物やと思ってたけど、
親孝行の優しい女やったんか・・・
（私らには冷たいけど・・・）
人は見かけによらん、と言うことです。
しかも、勝手に、人を殺したらあかん、と言うことです。
私と夫は、すぐに人を殺す癖がある。
あの近所の人、ここしばらく見えへんなぁ・・・
あそこのパン屋のマダム、見かけへんなぁ・・・
家のまえをいつも通る、ビール腹のオッチャン、見かけへんなぁ・・・
うん、顔色悪かったし、亡くなったんちゃう？
そうやな、全員揃って、死んだんか・・・
うん、教会の鐘、なってたやろ、あれ葬式やで・・・
これ、我が家でよくある夫婦の会話です。
いつかバチが当たるで、カーテンの隙間警察。
曇り空で、クソ暇な、裏窓カーテン警察からのレポートでした。