天皇陛下の心臓バイパス手術が無事成功された。
あの穏やかな笑顔をまた拝見することができると思うと、本当にうれしい。

現人神から人間天皇となり、太平洋戦争の精神的支柱とされた昭和天皇のあとにあって、
平成天皇は、後世で歴史を振り返ったとき、どうしても存在感の薄い方になってしまうのだろうと思う。
でも。

私はこの方の時代に生まれ合わせてよかったと思う。
ファンになったのは、万歳クリフの訪問を強く希望されて、実現したというニュースをみたときだ。
責任をとらない政治家、官僚などがはびこるなか、この方は、静かに、しかし強い覚悟で、父昭和天皇が背負われた太平洋戦争という重い史実を、その子としてまた、背負っていらしたのだと知った。

そしてあの震災。
ご高齢にもかかわらずすべての被災県を訪問されたお姿に、もう私は大ファンになってしまった。
社会科でだれもが習う、憲法第一条「日本国民統合の象徴」という役割を、それこそ身を粉にして真摯に勤められている。悲しいときもうれしいときも、国民の気持ちに静かにやさしく寄り添ってくださる。

家族を統合するもの、地域を統合するもの、社会を統合するものが何なのか、わからない時代にあって、年を経るごとに温かみを増す陛下の笑顔は、控えめでありながら、強い安心感を与えてくださる。
どうぞいつまでもお元気でいらしてください。
同期の派遣社員Aさんが突然辞めさせられた。
体調を崩し、2週間ほど休んだあとだった。契約期間まではあと2か月あったのに、だ。

Aさんが担当していた仕事は、別の派遣社員Bさんに丸投げされた。
今までBさんが担当していた仕事は、そのまま担当しながら、である。

Aさんは、雇われた直後、辞めていく社員の仕事を引き継いで、繁忙期にはかなり残業をして、ようやく与えられた仕事をこなしていた。体調を崩したのは、その疲れ、ストレスも大きな原因だったと思う。

Aさんも、Bさんも、この会社(C社)に派遣されたあと、同社で社員を募集していることを知り、応募を希望していた。
しかしC社は年齢制限は30歳までであり、AさんもBさんも、これに該当しないと、応募を取り下げさせたことがあった。

突然やめた社員の仕事を、Aさんがなんとかこなせたのは、40代の経験とスキルがあったからこそと思う。若い社員をやとって、あの急場がしのげただろうか。

そのAさんの仕事を、今度はBさんに丸投げする。
これが、弱い者いじめ以外のなんだろう。
腹が立つ。どうしようもない憤りを感じる。

Bさんがオーバーワークで身体を壊したら、C社はまた何の良心のとがめもなく、Bさんを切るのだろうか。
私たちには、身体を壊したときの休職制度もなければ、退職金もない。普段の年収だって、社員より数百万も安く使われている。

管理職手当をもらっているはずの上司は、こういう急場に、自らには何も負荷を課さずに、仕事の割り振りだけを済ませて、涼しい顔をしている。
ずうずうしいのは、東電の役員だけではない。あちこちに、こんな格差を認識できないばかな高給取りがのさばっている。

こういうとき、以前勤めていた会社の同僚が、「あのおじさん、絶対いい死に方しないよ」むっと、吐き出すように言っていた。
私たちには、そんな呪いの言葉を発することくらいしかできない。
Billy JoelのHonesty を題材に、アンジェラさんが
英語と自分流の歌詞をつくる指導をしてくれる番組をみた。
1度目の放送を見逃したのが残念。

民放の番組のレベル低下がとまらないなか、受信料で安定収入のあるNHKは
堅調にいい番組を連発している。
アンジェラさん、歌も解説ででてくる言葉もいいなぁ~
なんか、言霊を感じる。

ひさしぶりに聞く名曲に、世代的に反応してしまった。
で、検索をかけたら、いろんな訳がみつかったのだけれど、
自分的には lonely word を「孤独な言葉」とするのが
どうしてもぴんとこない。
これは「むなしい」とか、「さびしい」ってしたいなあ~
英語の構文どおりの訳も、Billyの歌から伝わる怨念(アンジェラさん言)が、
打ち消されちゃう

ティーンだったころみたいな勢いで、久しぶりに歌詞の英訳なんかをしてしまった
自己満足の世界だけど、なんか婚活で物思う気分にぴったりの歌詞なのだ。
いくつになっても、心を揺さぶるBillyの歌に、ありがとう。

【私の訳したHonesty】

もし優しさを求めるのなら そんなに難しいことじゃない
生きていくのに必要な愛なら 手に入れることはできる
でも もし誠実さを求めるのなら
目をつむることさ
それは たやすく手に入るものではないから

Honesty(誠実) なんてむなしい言葉だろう
だれもがみな 嘘をつく
Honesty なかなか 心に響かない言葉
でも僕が 一番 君から得たいもの

心をさらけ出して 同情をひくような話をすれば
いつだって誰かいてくれる
でも 嘘を含んだ かわいい顔なら 見たくない
僕が欲しいのは ただひとつ 信じられる人だから

Honesty なんてむなしい言葉だろう
だれもがみな 嘘をつく
Honesty なかなか 心に響かない言葉
でも 僕が一番 君から得たいもの

恋人をみつけるだけなら できる
友達だって みつけられる
苦い結末が訪れるまでの 一時的な安らぎならば 簡単に手に入るんだ
だけど だれも僕を 確かな約束で 満たしてはくれない 
わかっている わかっているけれど…

僕が 自分に深く向き合っているときは
あんまり 構わないでいてほしい
そんなときは 何もいらないんだ
だけど 僕が裏表のない真心を求めるとき
いったい ほかにどこに帰る場所がある?
頼みになるのは 君しかいないんだ

Honesty なんて むなしい言葉
だれもがみな 嘘をつく
Honesty なかなか 心に響かない言葉
でも 僕が一番 君から得たいもの


余談だけれど、検索していたら、Billyが鬱病を患っていることを知った。
ネットの時代になると、いろんな情報が簡単に手に入る。でも…。
これもなんだか、Honestyの歌詞に通じるような気がする。