2023年を振り返る②【美術展出展を決めた話と制作の反省点】 | チョークアート・リトルバードのブログ

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東武アーバンパークライン北大宮駅から徒歩5分(さいたま市)
チョークアートの白墨堂 大宮校にて
講師として活動しております。

10:00~17:30
定休日 水・土・祝

(レッスン予約状況により変更になる場合があります)

こんにちは。

 

 

2023年の出来事(仕事)

を振り返っております。

 

 

 

埼玉県さいたま市で

チョークアートの白墨堂の

スタッフ&講師をしております

ますだもとみと申します。

 

 

 

5月に初めて本に作品が掲載され

その10日くらい後のことでした。

 

 

 

その本を見たとおっしゃる、

とある企業の方から

これまたInstagramのDMから

ご連絡をいただきました。

 

 

「先の話になるのですが、

来年の2月に開催される

美術展に出展してみませんか?

 

 

という内容でした。

 

 

 

例によってまずは

どのような企業さんか検索を…

 

 

 

おお…これは…

わたしが参加させていただいて

よろしいのですか?

といった規模の展示会を

何十年も前から

多数開催されていらっしゃる…!

 

 

 

そしてその

2月の展示会の開催場所はなんと

東京の「上野の森美術館」です。

 

 

 

何度か行ったことはあるのですが

自分の作品が展示されるかも

しれないなんて…!

 

 

 

出展料の問題ももちろんあるので

慎重に検討はしました。

 

 

 

でも、会期中には

来場者の方による

人気投票があったり

 

 

 

審査員の方による

賞があったり

 

 

出展作品をポストカードにして

販売し、その売上金を

慈善団体さんへ

寄付されていたり

 

 

 

来場者数が毎回

何千人にもなることを

お聞きしていくうちに

 

 

 

わたしの気持ちは

 

 

面白そう…

この機会にぜひ

参加させていただきたい!

 

 

となっていったのでした。

 

 

 

さて、ご連絡をいただいて

間もなく申し込みを済ませてから

作品提出の締め切りまでは

2か月もありませんでした。

 

 

 

別に過去作品の出展でも

よかったのですが

この機会に

 

 

せっかくだから

大きめの作品を

出展したかったので

 

 

 

個人的な仕事や予定もなるべく

入れないようにして

白墨堂の休みの日に

せっせと新作の作品の

制作を進めました。

 

 

 

※出展できる作品の大きさは

最大どのくらいまでOKかの

指定はあります。

 

 

 

それでも完成したのは

締め切りギリギリで

 

 

いろいろ思ったように

いかなかった点や

 

 

もう少し時間が

ほしかったのが本音ですが

 

 

 

そういったことも含め、

悔しいことに

これが今の自分の実力

なんだと思いましたあせる

 

 

 

ということで

ご参考になるかは謎ですが

 

 

【反省点】を残しておきます

長いですよー笑い泣き

 

 

 

 

まず

鳥だけで5種類描いた上に

風景が細かく

 

 

それなのに描くための資料としての

風景の写真に問題がありました。

 

 

 

これは

わたしの頭の中でなんとなく想像した

空想の風景を絵にしたものなので

実在の写真がありませんでした

 

 

こちらが空想の風景画になります

 

 

 

実際の写真がないと

どう困るかといいますと

 

 

例えば

木の枝の大きさ・長さ

角度や影の入り方

他のものとの遠近感

 

 

そういった細かい箇所が

適当になるおそれがある

ということになります

 

 

 

それが広範囲になれば当然、

全体を見た時に

違和感が出てくることになります。

 

 

 

もしも

わたしの頭の中の風景が

 

 

鳥も風景も

そっくりそのまま存在し、

1枚の写真に収まっていれば

 

 

それを見て忠実に

描き進められたのですが…悲しい

 

 

ということで

できるだけそれに近い画像を

探して繋ぎ合わせて

 

 

1枚の絵として違和感がないように

調整する必要がありました。

 

 

そしてこの調整に

非常に時間がかかりました。

 

 

 

まだまだ勉強が足りないことを

再確認したのでした。

 

 

 

もしかすると

ものすごい画家の方は

頭の中のものをそのまま

何も見ずに描くのかもしれませんが…

 

 

 

※この【資料探し】は

実はとても重要だということを

普段からプロコースの生徒さんにも

説明しております。

 

 

 

この写真を用意する時間なども

トータルで考えると

結構すごい時間になります。

 

 

想像に近い風景の場所を探して

出掛けては写真を撮りまくったり

 

 

有料の画像サイトからも

探しては購入して…

 

 

なかなか理想とする写真は

見つからないものです。

 

この写真がとても近いけれど結局

背景を途中で変えてしまいましたあせる

 

 

 

ということで

様々な角度から撮った

何枚もの風景画像を

繋ぎ合わせて

 

 

それを見て調整しながら

描いたので

 

 

絵にする際

遠近感や目線を揃えるのが

思った以上に難しく

 

 

あれこれ欲張り過ぎた…

 

 

途中でそう思った時には 

すでにもう描き直す時間も

ありませんでした💦

 

 

 

なので

制作時間に余裕のない時は特に

背伸びしようとせず、

 

 

たとえシンプルでも

たとえ1羽でも2羽でも

鳥なら鳥!をしっかり魅せる

デザインにするとか

 

 

もっと全体の絵の構成を

考えるべきだったというのが

大きな反省点です。

 

 

そして

大きな作品を描く時は特に

 

 

完成したときの

色も含めたイメージ

描く前にしっかり出来ていないと

苦戦しがちです

 

 

 

鉛筆で下書きした時は

よし!と思っていても

 

 

 

実際には黒いボードに描くし

 

このように自分でブラックジェッソという

下地剤をローラーで塗ってから描きます

 

 

 

下書きの絵は白の鉛筆で描いたり

 

 

時間がない時は

カーボンやチャコペーパーの白で

上からなぞって写して…

 

これはカーボン紙を使って写しました

 

 

 

さらにオイルパステルで描いていくのですが…

 

 

指も使ってオイルパステルを伸ばしたりもします!

 

 

このスズメ達は早く描けたのですが…

お花が苦手なのに沢山あるではありませんかガーン

 

 

 

と、このように

色が入って

立体的になる分

 

 

線画だけの時とは違うイメージに

なることも多々あります。

 

 

 

デザインに大切なのは

足し算だけではなく

引き算が本当に大事と思います。

 

 

 

そして大事なのは…

 

 

できれば

色の入った状態の

完成図を作っておく。

 

 

それをオイルパステルの

どの色を使ってどう描くか

 

 

別の練習用ボードに必ず

試し描きをしておき

 

 

実際の完成イメージを

明確にしておく。

 

 

 

イラストレーターや

フォトショップなどを

使える方だったら

 

 

写真などを使って

色の入った完成図を作っておき

 

 

その後で

オイルパステルで描き進めていくと

 

 

イメージに近い仕上がりに

しやすいかと思います。

 

 

※今は

イラストレーター等が使えなくても

もっと楽に感覚的に使える

似たような性能のアプリがあるので

これも生徒さんにお教えしています

 

 

 

やはりこういったことに

対処できるようになるには

経験が1番というか

 

 

 

沢山描いていくことで

自分が描けるものと

完成のイメージを

近づけていくしか

ないのかもしれません。

 

 

 

最初から自分の思うように

理想の作品を描ける人は

そうそういないのではと思います。

 

 

 

沢山描くことが上達への近道

白墨堂代表の尾崎先生からも

以前から聞いていましたが

 

 

自分のためだけの作品を

描く機会を積極的に作って

沢山描いた方がいいですね…

 

 

何かに出展する!という

締め切りがないと

人は自分だけのために

なかなか作品を描けないものです。

 

 

 

そしてデザインの段階で

欲張るのはほどほどにしよう…

 

 

 

 

以上、反省点でしたあせる

 

 

 

 

…さて、7月末になり

 

 

苦戦はしたものの

なんとか完成させて

搬入締切に間に合わせることが

出来ました。

 

 

 

※開催まで日があるので白黒にしておきます

 

 

 

今回出展した作品ですが

大きさはF15号

(652×530mm)で

 

 

◉デザイン完成まで1ヶ月弱

 

◉オイルパステルで描き始めてから

完成までに1ヶ月弱

 

 

かかりました。

 

 

 

あと、大事なこととして

 

 

オイルパステルで描き始めて

半分くらい色が入って

完成のイメージが見えてきたところで

 

 

【額】も選んで

購入しなくてはなりません。

 

 

額は作品の出来栄えを左右する

大事なものになると思います。

 

 

購入する際ですが

今は便利になっていて

 

 

自分の描いた絵を写真に撮って

購入したいと思う額に

入れてイメージを確認できるという

 

 

ネット上でのサービスを

されているお店もあって

とっても便利でした✨

 

 

わたしは

 

額のタカハシさん

 

 

 

 

マルニ額縁画材店さん

 

 

 

をよく利用させていただいてます!

 

 

 

 

さて

2024年の2月に開催される

展示会ですが

 

 

「第29回 日本の美術

〜全国選抜美術展〜」

 

 

というタイトルの美術展になります。

 

 

会期は

2024年2月18日(日)〜

2月22日(木)

 

 

会場は

上野の森美術館

(東京都台東区上野公園1-2)

です。

 

 

この美術展には

 

 

チョークアートというジャンルで

出展する作家さんは約5名

いらっしゃるとお聞きしています。

 

 

 

何百名もの方が出展されるそうなので

チョークアートでの出展者数は

少ないことにはなりますが

 

 

そこで少しでもチョークアートを

まだ知らない方に

知っていただくことができたら…

と期待しております!

 

 

 

以上、長文をお読みいただき

誠にありがとうございました🙇‍♀️💦