20240903
 
さよならメランコリア

 

 

 

 
夜の街は、目に見えない心臓が静かに脈打っているようだった
 
イエスかノーかなんて、もうどうでもいい
 
白か黒かも、結局はただのラベルだ
 
答えを探すことに疲れ果て、僕たちはただ流されていた
 
なんとなくHAPPYで、なんとなくBLUE
それでよかった
 
曖昧なジェラシーが心の奥でじわじわと広がっているのを感じながら
 
魂はまだどこかで暴れ出す機会を待っていた
けれど、その瞬間は未だに訪れない
 
振り返れば、これまでの人生はただの延命だった
 
死なないように、ただ生きてきた
 
でも最近、誰もが気づき始めたんだ
 
過去なんてもう手掛かりにならない
 
崩れた記憶は役立たずのガラクタだ
 
僕たちの前でゆっくりと沈みゆくネイション
 
その光景は、まるで錆びついた未来を描いたサイエンスフィクションの一場面
 
静かで、不気味で、避けようのない結末を予感させる
 
誰もが息をひそめ無言の闇に閉じ込められる
 
無意味に広がる沈黙が世界を呑み込んでいく中、僕は立ち尽くしていた
 
目の前に広がるのは、虚無のような冷たい空間
 
手を伸ばしても、そこに触れるものは何もない
 
それでも、その空虚の中に何かが潜んでいる気がした
 
救済でも、答えでもない
 
ただ、存在する何か
 
それは僕の中で何かを刺激し抑えようのない衝動をかき立てる
 
そして僕は魂が尽きるその瞬間まで、その何かを探し求めるしかない
 
全てが音もなく崩れ去る前に
 

 

 sunset

 

Today's Tune

 

 

さよならメランコリア

作詞作曲編曲 佐野元春

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

夕日を見ていると、なぜか少し泣きたくなることがあります。それは多分、今日という一日が確実に終わりに近づいているからかもしれません。誰にとっても、日々は少しずつ違う形で過ぎていきます。でもその違いは、夕日が沈むときの微妙な色の変化のように、とても小さくて、でも確かに感じられるものです。

 

今日、あなたが読んでくださった詩は、そんな日常の中に隠れた「曖昧さ」や「不確かさ」を描いたものでした。人生の中で答えが見つからない瞬間や、ただ流されるように過ぎる時間に、私たちは時々無力さを感じますよね。でも、そんな瞬間こそが実は私たちの心を深く揺さぶり、何か大切なことに気づかせてくれるのかもしれません。

 

夕日の美しさが心に染み入るように、この詩の言葉があなたの心に届いていたら嬉しいです。そして、この詩を通じて、何か小さな勇気や希望を感じてもらえたなら、それが私の何よりの喜びです。

 

また、この場所でお会いできることを楽しみにしています。あなたの日常の中で、少しだけ立ち止まりたいときに、またここを訪れてください。

 

次の夕日が沈むまでの間、一緒に詩の中で旅を続けましょう。

 

今日も一日、おつかれさまでした。

 

 

 


眼鏡の自画像



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