私はいつも本の世界に心を奪われていました。

 
特に大きな図書館で芸術に関する本を手に取ると、そこには天使や花、自然観察の妖精たちが私の心に語りかけてきました。
 
マリーローランサンの描く少女たち、その優美な姿はまさに私の心の眼で捉えた妖精そのものでした。
 
そんな私の感受性を共有する仲間を星に祈った夜、偶然にも近所のミュージックバーで中世的な魅力を持つ男性に声をかけられました。
 
 
  

 

 

 
 
彼の名を黒鳥と名付けましょう。
 
私のふわふわとした感受性をタバコの火を揉み消すように、鋭い演説で切り裂きました。

澁澤龍彦と三島由紀夫を崇拝する彼の思考の深淵に私は飛び込みましたが、そのニヒリズムに耐えきれず、ついにギブアップしました。
 
しかし、その中で南方熊楠という名前が私の心に刻まれました。  
 
南方熊楠に対する興味は、貯金箱を叩き割って彼の本を求めるほど強いものでした。
 
しかし、手に取ったのはダリの絵の手ほどきの本。
 
それでも、南方熊楠の名前は私の心にこだまのように響き続けました。  
 

 


 

 
神秘、宇宙意識、神社、信仰に関する本を読み込むたびに、南方熊楠の名前が浮かび上がってきました。

そして、昨日、南方熊楠記念館に足を運ぶことになりました。
 
熊野古道の美しい自然に囲まれたその場所で、彼の研究と向き合いながら、私は自分の内なる宇宙を見つめ直しました。   
 

 

南方熊楠記念館の横にある

昭和天皇が南方熊楠を偲んだ詔の句碑

 
 
 
 
 
森の静寂の中で感じる太平洋の風。瞑想を通じて自然と一体になる瞬間は、私にとって至高のひとときです。
 
庭を散策して浮かんだイメージを詩にしてみました。
 
 
 
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夜明けの光 静かに森を照らす
 
鳥たちのささやき空に響く
 
 一歩一歩足元の大地を感じて歩む
 
 広がる大海 波のリズムが心を鎮め
 
深い呼吸とともに自然と一つになる
 
風は優しく頬を撫で心の重荷を解き放ち
 
葉の間から差し込む光が内なる闇を照らす
 
静寂は心の鏡 真実を見つめる
 
森の囁きが魂の歌となり永遠に響く
 
あなたの心が再び鼓動を始めるとき 
 
その瞬間に世界は新たな光を帯び
 
悠々とした時間の中で

今ここに生きることの喜びがすでに満ちている
 

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