できなかった
全体の流れの中では
私の描くことは かんたんにのみこまれた
あんなに 自分の内側で渦巻いていたことは
いったいなんだったんだろう?
と あきれるほどに
「何もできなかった」
はじめは そう思っていたけれど
「流れに逆らうことはしない」ことをした
上から見下ろすことにならないように
同じ目線まで自分のからだを下げた
全体を見渡した
私が大切だと感じることはした
情けないほど恥ずかしい
そんな私を受け入れることもしている
「何かをしよう」とすることはなかった
起きることに身をゆだねた
なんだ
それは すばらしい