息子はこれを「しあわせな空気」と呼んだ  〜スマホの画面を前にしてかしこまって〜 | 魂の選ぶ声を聴く ~言葉にならない想いをつなぐ~

魂の選ぶ声を聴く ~言葉にならない想いをつなぐ~

無意識のストレス反応を意識的に変化させて
気づきと自然治癒力を高め 自分や周りのひとの存在に光をみる人生を楽しんでいます

「父の日」と「誕生日」と

お祝いをダブルにして 実家の父に会いに行く



お祝いは ノープランでノーアイデア

そして 手ぶら



プレゼントは 私の顔を見せること(…ということにさせてくれ)







「おめでとう」とか「いつもありがとう」なんて

伝えてもなく

父が何歳になったかだけを話題にするという姑息なお祝いをするたいがいな年齢の娘




いつのまにか話題は
「ガラケー」を「スマホ」に変えるだのどうの になってた


「変えたい理由」と「変えるのが不安なこと」




父の気持ちを聞いてみて

電話代の不安もあるようなので

無料で話せる方法があることを伝えてみた





…でも

説明するより 実際試した方が実感できるよね?





「LINE」の機能で

通話は動画を使って

離れて暮らす妹(父にとっての「三女」)に コールしてみる




スマホ画面は 父に向ける

父は まるで記念撮影の直前のように
スマホの画面の前でかしこまっている




何回かのコールで

「三女」の声が聞こえて 「三女」の姿が見えると

父の空気が大きくなった



…喜んでる




「三女」の隣には 「三女」のだんなちゃんの姿もあって

こちらには 父と母とうちの息子と私


離れてても 家族がそろったかのような盛り上がり





「お誕生日おめでとう」

「久しぶりー」

「元気そうー」



なんて わっ と話して スマホを切ってから


出かける予定だった父は 支度をして家を出て行ったのだけれど



父の背中からは さっきのLINEでのやりとりでいっぱいになってるようすが見えてくるようで


私たちを振り返りもせずに

車に乗り込んでいる





『百聞は一見に如かず』とは ほんとそうね




実際にスマホの機能を体験してみて イメージがつかめたのかな?





外出自粛の期間の会いたい人に会えない経験を経た今なのも


「三女」のところまで 車で片道1時間以上かかるので
両親にとっては会いに行くことが「はるばる」に感じることも


スマホの操作が 怖がるほど難しくなかったことも


通話が無料でできるものがあることも




父には魅力に感じられた?





携帯ショップで店員さんの説明が理解できないという不安は

娘の誰かが同行してやわらげてくれるかもしれないことも

父には設定済みのご様子です♡








翌日 息子はこのときのことを

「あれは しあわせな空気だったね」

と 言っていました