父も母も 静かに元気でした
ふたりから喜んで迎えてくれている感じが伝わってきます
「妙子が来るけぇ ビワをもいどった」
「妙子が来るけぇ 黒豆を炊いた」
手作りの麹甘酒
手作りのコーヒーゼリー
次々に出てくる私の好きなもの(だと両親が思っているもの…)が出されます
母のお昼ごはんを食べながら
父は 話したいことがあるというより
話したい話したい気持ちがあふれるのか
食べものを飲みこむのもそこそこに話すものだから
のどに詰まらせて せきこんで
お茶を飲んで
のどを通るのも待てなくて
声がまだ出ないのに 話し始めて
出てない声に 私が笑うと
笑いに また喜んで
話したいのに 笑いが止まらなくなったみたいで
話したいのに話せなくて
笑って笑って
何を言ってるのかわからない父の話だったけれど
喜んでるのがみえみえなのが
不思議とすてきだったのです