東京に遊びに行った娘からのお土産
父と弟には お願いされていたキャラクターのTシャツを買っていた娘
そのTシャツに あまり興味のない私だったので
母には 「西光亭」のお菓子を買ってきてくれたらしい
「いつもありがとう」
寮暮らしをしている娘に
おかずや果物を詰めて渡していたタッパが
空になって戻ってきたなかに
紛れこまされていた
このお菓子の箱の
この文字を見たとき
あて名はなくても
「ああ これは 私にだ」
と 思ってしまった
後日 何かの話のなかで
「愛されてると感じること」ってどんなことか と
娘にたずねたとき
「(かあさんが作った)ごはん(おかず)をくれること」
と言っていた
あの空いたタッパに入っていたお菓子は
やっぱり私への品だったんだ
この子は
そんなところに「愛」を感じるんだ!?
私にとっては ごくごく 当たり前で
むしろ「エゴ」なこと
「食べさせたい」母心でしかない
それが 娘が「愛されていると感じること」なら
なんて 容易いことなんだ
・・・そして 私は
娘からもらった「いつもありがとう」が
もったいなくて 食べられないでいる