駅に向かう途中
高校生らしき、男の子と女の子に
すれ違った
制服のふたりは ぴったり並んで
歩いてた
おやおや いいなぁ
あなたたちは 寒くなんかないだろう?
拗ねた視線でながめているだろう、私は
女の子の手に 目が止まった
かなり がっつりな
大きなて手ぶくろをしている
まるで 鍋つかみか? な ごつさである
彼氏であろう男の子は
これじゃあ 手もつなげない
この手ぶくろは 外したら?
(冷たい手を あたためる方法は
他にもあるよ?)
まったく 余計なお世話である
ただただ
完全武装しなければ 不安になって
完全武装しては 疲れはてる
そんな自分にこそ
言っているだけ‥‥だろうな?