望郷の父・・・30 長女の背景「望郷の父」 | 魂の選ぶ声を聴く ~言葉にならない想いをつなぐ~

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無意識のストレス反応を意識的に変化させて
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望郷の父・・・目次

 

泣きながら語る父を見ても(→

 

静かにしていた私だった

 

父は 今まで この話を誰にもしたことがなかったそうだ

 

言えなかった、つらすぎて 口にできなかった

 

母さえ、知らなかったそうだ

 

 

実家から わが家に戻った私は

 

父の話から 浮かんできた情景に

 

やっと涙が出てきた

 

 

どうして、小さな男の子に そんなことをしたのか

 

どうして、だれも 「行かんでいいよ!!」と 止めて 抱きしめてくれなかったのか

 

 

小さな男の子が ひとりで雪のなかを歩いている

 

 

その過去に向かって、空から 抱きしめた

 

ひとりじゃないよ、おとうさん

 

小さかったおとうさんは 私が 抱きしめたから

 

 

 

父には そんなことは 何も伝えていない

 

 

 

 

あいかわらず、変てこな父である

 

あいかわらず、わがままな娘である

 

 

今になっても 

 

父に反感も持っているし

 

父に本音を話すことも あきらめている様子もある

 

私だが

 

 

父が 私の人生に大きく影響を与えたことは 間違いない

 

私が どんなに父に素直にできなくても

 

ここまで 父について書くことがあるのだから

 

父への・・・感情? も かなりのもんだと

 

改めて 思い知らされる

 

 

「私」という人物が形成された「背景」に

 

この「望郷の父」の存在なくしては 語れない