望郷の父・・・24 父の背景「長女の出産」 | 魂の選ぶ声を聴く ~言葉にならない想いをつなぐ~

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無意識のストレス反応を意識的に変化させて
気づきと自然治癒力を高め 自分や周りのひとの存在に光をみる人生を楽しんでいます

望郷の父・・・目次

 

 

結婚して数年後、娘ちゃんが生まれた

 

初めてのお産を終えて 興奮気味でいる私の病室に

 

父と母は 代わる代わる顔を見せてくれた

 

 

父は 転職して
母の父、つまり父から見ると義父が経営している町工場で働いていたが

 

ベテランで実質の経営者である母がいないと

 

なんとも身の置き所がないような状態だったようだ

 

 

母は 父のそんな状態をよく理解しつつも

 

日頃の父の不遜な態度にいらつき

 

小出しに意地悪をしたり、しなかったり・・・?

 

 

慣れない育児が始まったばかりの産後の娘に

 

お互いの配偶者の愚痴を 吐き出していく両親

 

 

私は そんな状態の両親の元に

生まれたばかりの赤ちゃんを抱えて

 

里帰りをしたいとは 想えなかった

 

それでも、ひとりで 赤ちゃんのお世話をする勇気もなかった

 

 

産後6日目に退院を迎え

 

実家にしばらく滞在させてもらう

 

妻の自分にかける時間を奪われることを危惧する父

 

姉の結婚と出産に 心穏やかでない、妹がひとり

 

 

なんとも居心地の悪い実家生活だった

 

 

里帰り一日目の夜は

 

身体の急激な変化と精神的なストレスからか

 

初めての金縛り(だったと想う)を経験した

 


隣で寝ている新生児の娘を

動く目だけで確認すると


身体が疲れているだけだ

慌てなくても、大丈夫

この子が無事なら、大丈夫



そう想い、目を閉じたと 想う