望郷の父・・・23 「THE 甘党」 | 魂の選ぶ声を聴く ~言葉にならない想いをつなぐ~

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無意識のストレス反応を意識的に変化させて
気づきと自然治癒力を高め 自分や周りのひとの存在に光をみる人生を楽しんでいます

望郷の父・・・目次



大の甘党の両親が育んだ家庭では


一年の行事を通して 甘いものを食べることが多かった



お正月のおもち


お彼岸のおはぎ


季節のくだもの


家族それぞれの誕生日やクリスマスのケーキ


大晦日は こたつから動かなくてもいいように、ひとばんでは食べきれる量ではないことが明らかなくらいの おやつの山をそばに置いての紅白鑑賞


日常でも 珈琲とともに なにかしらのおやつがあった・・・かも



家族の誕生日のお祝いは 少なくとも私が結婚して実家を出るまで


おそらく 毎回行われていた・・・とおもう



・・・この年になって ホールのケーキにろうそく立てて


♪ハッピーバースデー・・・♪


も ないだろう!?


と あるお年頃のころは イヤになることもあった



誕生日のお祝いの、わが家の定番は


いわゆる、昭和な感じの「ホールのイチゴのショートケーキ」



夕食後?だったかな?


ケーキ入刀し、それぞれ 一切れずつ お皿にとる



晩酌をしながらだったからか、父の話す話が長いからか


父の食事と ケーキが 重なっていた絵面が おもいうかぶ



父は ケーキが振り分けられても まだ話続けていた


何を話していたか、よくわからないけれど


そのとき そのとき、何かしら言いたいことが いつも あったのだろう



「わしは 言いたいことが 三つある


ひとつは、ふたつは、みっつは・・・」


と 目の前にあるものを使って・・・食器だったり、何だったり、とにかく目の前のものが


その三つとやらの項目の ひとつひとつにあてはめられ


大概 その三つとやらの話には、四つ目や 五つ目が 登場する



父は 他の家族より大きめのお茶碗だったが


その白いごはんの上に


フォークならまだしも、箸でひとくち きりとり


あろうことか、ケーキをのせる





・・・なんにも 見ちゃいない


・・・なんにも 味わってない


・・・なんにも 聴いてない






たいそうな説教だか、訓示だか


教えを説いていたんだろうが


家族の誰かの誕生日のお祝いのケーキを


母が炊いたごはんの上に のっけるか??



「何かするときは 最後まで 目を離すな」


ということを よく言われていた



ものを 動かすとき、スポーツするとき、いろんな場面で




父が 目を離さず、意思を持って行っていたのならば


おとうさんは 白いごはんの上に ケーキをのせるのが お好みだったのか♡








そして、先日は 母の誕生日

3人の娘たちが 巣だって、はや ‥‥年?


夫婦ふたりで過ごす 何回目かの誕生日は

どんな日だったかな



ありがとう