プレーオフ決勝のこと | Little Days

プレーオフ決勝のこと


準決勝の千葉戦は、次女と長女が来てくれた。
そして、決勝の清水戦は、妻が来てくれた。
妻とは、旧国立競技場で開催されたJリーグのオープニングマッチ、ヴェルディ対マリノス戦を観戦している。
当時、ヴェルディが大人気で、きっとマリノス側であれば当選するのではないかと思い、バックスタンドのマリノス側を申し込んだ。
それ以来、三ツ沢によく二人で行った。
味スタにも何度か来ているのだけど、妻が最後にヴェルディの試合を観戦したのは、いつだろう。
味スタには、2012年元旦のベレーザの皇后杯に来ているし、その後もベレーザの試合には行っているのだけど、ヴェルディについては、かなり長い間来ていなかった。
それでも、ずっと応援を続けていて、今期にかける思いを感じてくれて一緒に参戦してくれた。
「負けた時に落ち込む姿は見たくない」と言われ、「大丈夫、負けないから。国立での決勝まで進めたのだから、そこで負けてしまうとしたら、それまでのこと」と答えたものの、森田のハンドからのPKは正直、心がざわついた。
でも、不思議と負ける気はしなかった。
清水が倒れて時間を稼ぐようになって来てからは、なお一層、そう感じた。
その時間稼ぎをしたことを後で悔やむなよって思って見てた。
アディショナルタイムは8分。
サッカーは5分あれば1点取れる。
アディショナルタイムになって、向こう側のサポーターがフラッグを振りはじめた。
それを見て、1点、取れるんじゃないかと思った。
まだまだ時間があるなかでそんなことしてたら勝てないよと思った。
鼓舞していたのかもしれないけど、浮かれているようにしか見えなかった。

染野が倒れた瞬間に黄色いシャツが指を差したのを見て、動揺した。
これを外すのがヴェルディクオリティ。
誰が蹴るのか双眼鏡で除くと39番。
この試合、散々削られていたのを見ていた。大丈夫かと心配になった。
たが、彼はヴェルディをJ1に上げるために来たと言って復帰した。
ボールが進む方向にキーパーが飛んだのを見てあっと思ったが、ネットが揺れたのが見えた。
妻と抱き合って喜んだ。

オフサイドのホイッスルに終了だと勘違いしていた周りに「まだだ、まだ」と声をかけ、とにかく声を出し、手をたたき、終了のホイッスルを聞いた。
周りと喜んでいたので、ピッチがどんなことになっているか見えていなかった。
ヴィドはゴール裏に走って来たの?

妻はラインダンスをするのは初めてだったはず。
長い間、応援に来ていなかった者が、こんな大事な試合にゴール裏という重要な場所に来ていいのだろうかと考えていたらしい。
「そんなことを言うゴール裏ではないので」と答えた。



長女は、大学の先輩が来ていて、試合前に何か緑の物を貸してくれないかと連絡が来て、急遽、タオマフを貸した。
彼らは、エフシーとフロンタのサポ。試合後、返却されたときに、「同じカテゴリーになるので、もう二度と応援することはない」と宣言されたらしい。
この何年間か、彼らは何度か応援に来てくれていたので、それはそれとして感謝したい。
コレオを撮るためにわざわざアウェイよりに座ってくれたらしいし。





さて、やっと戻るべき場所に戻った。
ただ、テレビのニュースなどで、ラモスのループやカズのダンスを流していたけど、そこは戻るところではない。
いい加減、メディアの人たちにはわかってもらいたい。
2度の経営難。
その間の監督人事やスポンサーなどとのトラブルやら、クラブは多くの課題を乗り越えてきた。
僕たちサポーターも古参のグループは解散したりして、様変わりをした。
エンブレムも変わった。
生まれ変わった。
生まれ変わって愛されるチームになったと思う。
それが続くことを切に願っている。

2001年の東京スタジアムのこけら落としの試合で、都民としてどちらを選ぶか迷ったけど、ヴェルディを選んで本当によかったと思っている。
そりゃ、辛いことやイヤになることもあったけどさ。

あんなにでかいスタジアムを一杯にすることができて本当にうれしい。



いつも見かける人たちの喜ぶ姿や安堵する姿を見てこちらもなんかジーンとなった。
あんなに人がいたのに、試合前にも、古くからのお知り合いにお会いすることができ、
幸先いいなって思っていました。

このブログ、いい加減やめようと思っていた。
敵チームの親会社が運営しているし。
まあ、これだけ長く記録しているといろいろと便利だし、続けるか。


いま、写真を見返していて、試合前に絵画館前の銀杏並木に回ったり、げん担ぎのたいめいけんのカツサンドを食べたり、
そういえば、外苑西通りを北上する選手バスに遭遇して手を振った。選手かスタッフか気づいてくれて手を上げ応えてくれた。
勝ったことで全てがいい思い出になった。

さあ、ここからが本当のスタート。茨の道が待っている。向かうところよ!