頑張って下さいには配慮を | ミニボート店主、リトルボートの日記、

頑張って下さいには配慮を

安田大サーカスの安田団長は

20歳の時阪神淡路大震災で

まともに被災して親友を無く

たそうだ。その団長が言うに

頑張って下さいとねぎらうの

には配慮がいるという。

今回の能登半島大地震、発生

から10日目にようやく激甚

災害に指定された。この日本

で被害の全容がまだ判らず

海岸線の道路は崖くずれで

孤立して車は来れない。ヘリ

も無理な地区が点在すると

いうもんな。

停電、断水、フロどころが

トイレも無い状態。

布団の上で飯を食う。医者に

言わせるとカビと過密が

心配だという。

住む家は倒壊で着たきり

そんな被災者の方に頑張っ

てくださいと声を掛けるの

は配慮がいるという。

だって、いつまで?と聞き

返されたら返事できんわ。

ゴールがまったくないのに

頑張り過ぎると反動が大き

いから被災者の方もそこそこ

頑張る程度にした方がいいと

いう。まことに難しい問題

だ。団長の哲学は俺に似て

いると思う。人生は思う

ようにならん。苦しいこと

悔しいこと、腹の立つこと

思いのままにならんこと

の連続で、連戦連勝はあり

えない。まあええかあーと

いう受け入れる気持ちが

有った方が気楽になれると

思う。個人による物資、ボ

ランティアはまだ禁止だ。

唯一の支援は寄付、そして

自粛を控えて普通に過ごす。

つまり銭、経済を動かすこと

が長い意味で復興の助けに

なるということらしい。

熊本地震と同じ位の規模ら

しいがアッチは平野だった

が能登半島は山と海岸線

それに1月1日で帰省が多く

人口が最も多い日に、病院

消防が一番手薄という最悪

の日の地震だったから被害

が多くいまだに全容がつかめ

ないまこと気の毒な状態だ。

人生は受け入れる。そして

耐える.明けない夜は無い

というがなんとも仕方がない

われわれの多くは今は無事

息災だけど何が起こっても

受け入れるとまあええかあー

の心構えがあった方がいい

のとちゃうかな。この歳に

なるといつ死んでもまあええ

かあーになるけど若いとそう

は言うてられん。哲学やな

おおきにさん。