空は、碧く、何処までも広く。 -7ページ目

空は、碧く、何処までも広く。

うまく生きられない、混沌としている日々は、双極性障害のせい?ときに、途方もなく明るく有能な気がするのに、ある朝突然消えたくなる。



すこぶる調子が悪く、ひたすら布団にこもる一日。

昼にもかかわらず、ロヒプノールを飲み、強制的に眠りに逃げる。

とにかく、現実的なことを考えたくない。

考えられない。

眠剤を飲んだ状態で、コンビニに行き、酒を買う。

その時点の記憶は定かでないが、翌気付くと空いている酎ハイの缶があった。


つまらないことに私はきっとこだわっている。

分かっている。

だけど、解決の糸口が見つからない。



方向性を見失ってしまった。

私は、何をしようと思っていたのか。

オフィスの机の傍で、上司と後輩が盛んに「会社の今後について」を議論しているのが聞こえる。

私は、「自分の業務」に精を出しているフリをする。

しかし、実質は何もしていない。

書類を左右に移動させているだけだ。

「私は、もはや、会社の展望を相談されるような人材でなくなってしまった」

しみじみ、自分の無力さを感じ、惨めになった。



あの時、休職せずに、死にそうな躁鬱スパイラルの中でも、出社し続けるほうが良かったのか。

今更、自分の行動を後悔する。

しかし、あの頃の私は、労働という形を成していなかった。

深夜まで業務をこなし、殆ど眠らず、誰もいないオフィスのパソコンを起動し、コーヒーばかり飲

み、痩せ、笑うことも、人と目を合わすことも煩わしく、時にトイレにこもり呆然と腕を切る…

そんな状態の自分が仕事いう責任を、社会貢献するなど、出来ない。

それがあの時の決断だった。

休職は本意じゃなかった、もちろん。

しかし、休職は、あのぐちゃぐちゃな頭の中で考え抜いた唯一の最善策だと信じたい。




それであっても。

私は、また、私を見失っている。

切ることばかりを考えるし、自分の居場所がなくなりそうな妄想に取り憑かれている。

…馬鹿げている…

分かっている。


けれども、その馬鹿げたことが頭から離れない。

まだ、療養中だ、と先日医師に言われたし、自分も認識しているつもりだが。

…療養中、とかいう自分に腹がたつ。

さっさと、完全復帰して、改善したい業務が沢山ある。

しかし、それは、会社が私には望んでいないこと。

またいつ休むか、というか週3日しか出勤しない私には委ねられないこと。

とにかく、何もできない自分に途方もなく腹がたつ。

イライラして、全身の毛をむしり取ってしまいたいという、狂気に駆られる。

自分は、どうしてこんなに自己愛が強いのか。

おそらく、双極性障害とボーダーライン、自己愛性人格障害の複合型なんだろう…

医師は、はっきりとした診断をするわけではないが、「双極性の裏には人格的な問題がある」

と常に私に言う。







ともかく、今は鬱でもう何もかもは不毛だ。

アルコールを買ってくればよかった。

睡眠薬とアルコールで、しばらく無になりたい。









長く、不思議とも思えるほど長く、躁状態だった。


私の躁は、軽躁に位置付けられており、多くの誰もが、私の非尋常性に気付かない。

私自身も気づけない。

この、爽快さ、聡明さ、発想力、行動力、あらゆる自信が躁のなせる、机上の空論であることに。



そして、ある日帰宅し、ずっしりと急激にそれはやってくる。

空回りの自信、過剰すぎる主張、あれはなんだったのか。


なんの意味もない。

私には、なんの力もない。

自分は双極性障害で、治療中で。

ただ、それだけのものだ。

健常者とは言えない自分。


鬱々と闇が心に垂れ込め、私は躁から一転鬱になる。

人生とは馬鹿らしい。繰り返しの日々。

いつ終わるか知らない、この気分の浮き沈み。

予測不能なことに、時々途方にくれる。


「明日は、大丈夫。躁でも鬱でもない。平常心だ!」


そんな日はこないだろう。


わかっている。

躁、鬱は私がきっと墓場まで抱えるもの。

逃げられない。


なんとか折り合いをつけ、生きていく。

これが自分!と生きていくこと、生き抜くこと、それしか道はない。










睡眠薬とアルコールのカクテル。

この組み合わせに私は、依存しそうだ。

ぶっ倒れるように眠りたいという衝動。

また、朦朧としながら行う、腕を切る行為。

この全ては麻薬だ。

そして、私の生きる糧でもある。


最近は、少し調子に乗りすぎている、ブレーキをかけろ、というのが主治医の指示。

そうは言っても、早く会社に戻りバリバリ仕事をこなしたいと考える自分がいる。


ブレーキをかけられないことがそもそもの病気の根幹なのだ。

まあ、いい。

ブレーキをかけない自分が、自分本来で、うまくやり合って行くしか道はない。






何も気にすることはない。


しかし、私は、眠剤飲んだのに寝付けず、更にアルコールで意識を飛ばそうとしている。

誰にでも、そんな日があるもの、

そしてそれこそが人生。



主人がまた求職活動中。

私の仕事は、落ち着いていている。

あんなにも求職していたのに、それを咎めるものはいない。


何もないはずなのに、眠れないのは、主人の職が安定しないからなのか。

そうは思いたくない。

彼は、彼なりの生き方を模索している。


それは支援したい、全力で。


じゃあ、何故私は、睡眠欲とアルコール漬けなんだ…