先日いつものカフェに行きました。
外は久しぶりのまとまった雪が降り、少し吹雪いている夜でした。
音楽を聴きながらその日のまとめものをしてコーヒーを飲み、
帰る支度をしていた時のことです。
店員さんたちの中の一人のおにいさんが声をかけてくれました。
「Loweさん、もう新人の子には会いましたか?w」
聞くと学生の店員さんが新しく入ったらしいのです。
「いやまだ会っていないよ」と答えました。
するとおにいさんは「ぜひLoweさんには会って欲しいですw」と言いました。
はて?なんでオレ???
と頭の中がはてなマークでいっぱいになっていると
おにいさんはとても優しい笑顔で少し前の話をし始めました。

「自分がここで働き始めて本当に間もない頃のことですけど、
Loweさんがいつものお気に入りのドリンクを頼んだときに
『お?それレジの打ち方覚えたんだねwさすが♪(笑)』
とほめてくれたのがすごくうれしくてボク今でも覚えているんですw」
まさかそんな昔の話が出てくるとは思いませんでした。
おにいさんは続けて言いました。
「なのでLoweさんには今度の新人の子にもぜひ会ってもらって
何でもいいのでいつもの調子で声をかけてやって欲しいんです。
きっと安心して仕事に馴染んでくれると思うので♪」
正直びっくりしました。
そのおにいさんとはなかなか無駄話をするタイミングがなくて
それほど打ち解けているイメージもありませんでした。
まさか自分が軽い気持ちで言ったひと言を覚えていてくれるなんて
夢にも思いませんでした。
うれしそうに話すおにいさんの顔を見て少し泣きそうになりました。
自分は高校生の時に初めてやったバイトが喫茶店の店員で
全く使い物にならなくて慣れる前に辞めた経験があります。
外食したことすらほとんどなくてまるで勝手がわからなかったんです。
そのときの仕事は本当にミスばかりで何一つまともにできませんでしたが
お客さんたちはみんな優しくて一度も責められた記憶がないんです。
(というかむしろポンコツな店員のファンになってくれた)
それで飲食店でもスーパーでも新人マークの付いた子は
自分が多くのお客さんにしてもらったのと同じように
なるべく応援してあげたいなと思うようになりました。
こうして考えるとやはり他人にしてあげたことは返ってくるし
たとえちっぽけな優しさでもそれは続いていくんだなと思います。
ただの普通のカフェで普通にコーヒーを飲んでいるだけでも
日々本当にいろんなことがあっていろんなことを考えさせられます。
次回か、はたまたその次か、新人の店員さんに会うのがとても楽しみです♪