初めてのボール盤選びで気になる点っていくつかありますよね?
・新品の家庭用がいいのか?中古の業務用がいいのか?
・パワーはどれくらいあればいいのか?
・価格はどれくらいが相場なのか?
などなど。
今回は目的が完全にHammondのケースの穴あけだったので、
あちこちの情報を元に検討してみると…
・業務用中古品はベルトやベアリングのヘタりが触らないと確認できない。
・家庭用新品はパワーがなく金属だと10mm程度が上限。
・DCジャックなど12.5mmまで空けるなら300W以上が理想。
・業務用中古で3~5万、家庭用新品で2万円台くらいが人気。
ということでうちの工房にお迎えしたのがこちらの新品ボール盤!
(画像はAmazonからお借りしています)
今日も元気に稼動しています。
実売価格が4万円台と家庭用に考えるとちょっとお高めですがいい子です。
特徴その1:ダイヤルで速度調節できるので作業中にベルト掛け替えが不要!
特徴その2:定格550Wのパワーで鉄工16mmまで穴あけ可能!
特徴その3:100V仕様なのでコンセントや設置場所を選びません!
そんなわけで導入したわけですが、自分みたいな初心者にとっては
初の工作機械ということで戸惑った部分もありました。
以下、Power Sonic DP-550SDIをこれから購入される方へ
●まず到着と同時に全パーツの破損をチェックしましょう!
発送用の梱包がとてもお粗末なので注意が必要です。
うちには外箱のダンボールも、内部の発泡スチロールも半壊状態で届きました。
総重量約40kgもあるので大型パーツが中で暴れるのと、輸送中の扱いもそれなりに。
しかも精密機械とは言えないので警告のシールもないわけです。
ぜひ速攻で梱包を解いてまずは破損チェックをしましょう。(うちは幸い無事でした)
●パーツの確認、組み込みには大量のウエスを用意しましょう!
ほぼ全てのパーツが油と汚れにまみれた状態で届きます。
包んであるビニール袋に油が貯まっているものもありました。
マニュアルが丁寧なのでゆっくり汚れを落としながら作業するのが吉です。
バイスは自前の細いレンチ(2mm?)と+ドライバーでバラして清掃した方がいいです。
でないと動かすたびに盤面にオイルが広がるので素材が汚れます。
●チャック差込み時に角度を合わせる「主軸窓」はどこに?!
マニュアルに出てくる「主軸窓」がどこにあるのかしばらく悩みましたw
これは送りハンドルを回して主軸を下げないと現れないんですよ~(バカです)
たぶん目に見えるものが全てだと信じる純粋な方が自分以外にもいるはずなので、
念の為にメモしておきます(澄んだ瞳)w
●いざスイッチON!・・・・・・・・え?回らないよ?僕のコアドリル!?
数時間かけて慎重に清掃しながら組み立てて電源ON!
ウイーンと電源が入った気配はあるものの、回転数はゼロでピクリともせず(実話)。
慌ててマニュアルを開き、何の異常もないベルトの確認でさらに1時間かけました。
これ、結論から言うと工場出荷後なのでこんなもんみたいです。
何度かスイッチをON-OFFしていたら「お?仕事か?」と寝起きの様子で回り出しました。
停止中にダイヤルを回すなとか、延長コードで電圧が足りないといかんとか、
いろいろマニュアルに記載があるので心配しますが、信じてスイッチを入れましょう。
二度目以降はすんなり起動します。
実際に使用しての感想ですがかなり満足しています。
この価格でこのパワーは実は選択肢がほとんどないんですよね。
バイスの固定など精度が甘い部分はありますが、それは数十万円の業務用との比較。
超精密な穴あけでなければ(ましてやHammondの穴あけレベルなら)快適でしょう。
いくつか鋭いバリが出ている箇所もあるので砥石やヤスリでよしよししてあげましょう。
ドリルの交換と同時に速度調節のためにベルトを掛け替える必要がないのは最高です。
回転数がひと目で分かるのも実はとてもありがたい機能です。
作業台が傾けられる点や、メンテに必要なスナップリングプライヤー等工具が
付属しているのもポイントが高いです。(組立てには別途14mm/17mmスパナが必要)
あとはこれから使い込んでみて、どこまで快適に使用できるかですね。
ボルトの増し締め頻度やベルトの経年変化なども確認が必要ですからね。
というわけで、今回のデジタルボール盤導入編はここまで!
次回は応用編で、「XYバイスやステッピング・ドリル、切削油はどれがいいのか?」
をお送りします!
それでは全国の穴あけマニアの皆さん、ごきげんよう~♪
