酔うとロマンチストになる奴っているよね | Lithium Star

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三連休はお天気が続いて札幌の街はとてもにぎやかでした。

ビヤガーデンから楽しそうな声が聞こえてきました。

音楽イベントもあちこちで開かれていましたね。


自分はいくつか友人のライブに応援しに行ったり、

普段中々会えない友人と食事とかお茶したりしていました。

今日も、とあるイベントの後なので少しお酒が入っています。

若干酔っ払いモードですが、気にしないで下さい(笑)。



ところで最近ギターを弾くのがとても幸せに感じます。

自分の中でですがちょっと真剣に向き合っているせいか、

それにギターが応えてくれている感じがするんです。

少しだけレベルが上がった(当社比)せいもあります。


友人とも飲みながら盛り上がったのですが、

本当はギターを所有するってすごいことだよね!?と

思ったことはありませんか?


gibson_case_001



例えばレスポールで考えてみましょうか。

ギター一本を作るのにアメリカ北西部のハードメイプル、

ブラジルのローズウッド、ホンジュラスのマホガニーが必要です。

これらの木がレスポールを作れる大きさになるまでに、

一体どれくらいの年月が必要になるでしょうか。


現在では上記の木材が貴重なために取引が規制されているのは

みなさんご存知の通り。

そのためなるべく特性の近い別な地域の木材が使われています。




では必要な木材と金属パーツが揃ったとして、

次にそれが一本のレスポールとして完成するためには

当然、熟練のクラフトマンが必要になります。


極端に言えば工房のゴミ拾いから始めた見習いの少年が、

ルシアー、又はマスタービルダーになるまでの知識と経験は

どれくらいの汗と涙と年月を必要とするでしょうか。

さらに一本が完全に個人製作されることはまずありませんから

他にも木材加工の専門家、フレット打ちやナット製作の専門家、

塗装の専門家、ピックアップや電装系の専門家が必要です。




なんだか少し大げさ過ぎる表現になりますが、

地球の特定の地域で数百年かけて育った木材を材料にして、

職人さん達の愛情と情熱を受けてこの一本が誕生したと思うと、

例え量産品であってもとても愛おしく感じるんです。



それは安価な入門用ギターでも程度の差はあっても同じです。

限られたコストや制約の中でなんとかして良い音にしたい。

お金の無い若い子にも届けたいという情熱が込められているはず。


つまりエレキギターを弾くということは、地球の恵みを享受し

ヴァイオリンなどの弦楽器の文化を脈々と引き継ぎながら

過去の偉大なブルースマンやロックギタリストに思いを馳せて

数多くの名曲に学び敬意を表しながら新しい音楽を探求すること。


そんな風に考えているとギターと出会って本当に良かったと

例え酔いから覚めたとしても、心から思います。




アメリカにオーダーしていたピックアップが到着しました。

一つひとつ手巻きで製作されたこだわりのピックアップです。


次回、紹介します。