ビヤガーデンから楽しそうな声が聞こえてきました。
音楽イベントもあちこちで開かれていましたね。
自分はいくつか友人のライブに応援しに行ったり、
普段中々会えない友人と食事とかお茶したりしていました。
今日も、とあるイベントの後なので少しお酒が入っています。
若干酔っ払いモードですが、気にしないで下さい(笑)。
ところで最近ギターを弾くのがとても幸せに感じます。
自分の中でですがちょっと真剣に向き合っているせいか、
それにギターが応えてくれている感じがするんです。
少しだけレベルが上がった(当社比)せいもあります。
友人とも飲みながら盛り上がったのですが、
本当はギターを所有するってすごいことだよね!?と
思ったことはありませんか?
例えばレスポールで考えてみましょうか。
ギター一本を作るのにアメリカ北西部のハードメイプル、
ブラジルのローズウッド、ホンジュラスのマホガニーが必要です。
これらの木がレスポールを作れる大きさになるまでに、
一体どれくらいの年月が必要になるでしょうか。
現在では上記の木材が貴重なために取引が規制されているのは
みなさんご存知の通り。
そのためなるべく特性の近い別な地域の木材が使われています。
では必要な木材と金属パーツが揃ったとして、
次にそれが一本のレスポールとして完成するためには
当然、熟練のクラフトマンが必要になります。
極端に言えば工房のゴミ拾いから始めた見習いの少年が、
ルシアー、又はマスタービルダーになるまでの知識と経験は
どれくらいの汗と涙と年月を必要とするでしょうか。
さらに一本が完全に個人製作されることはまずありませんから
他にも木材加工の専門家、フレット打ちやナット製作の専門家、
塗装の専門家、ピックアップや電装系の専門家が必要です。
なんだか少し大げさ過ぎる表現になりますが、
地球の特定の地域で数百年かけて育った木材を材料にして、
職人さん達の愛情と情熱を受けてこの一本が誕生したと思うと、
例え量産品であってもとても愛おしく感じるんです。
それは安価な入門用ギターでも程度の差はあっても同じです。
限られたコストや制約の中でなんとかして良い音にしたい。
お金の無い若い子にも届けたいという情熱が込められているはず。
つまりエレキギターを弾くということは、地球の恵みを享受し
ヴァイオリンなどの弦楽器の文化を脈々と引き継ぎながら
過去の偉大なブルースマンやロックギタリストに思いを馳せて
数多くの名曲に学び敬意を表しながら新しい音楽を探求すること。
そんな風に考えているとギターと出会って本当に良かったと
例え酔いから覚めたとしても、心から思います。
アメリカにオーダーしていたピックアップが到着しました。
一つひとつ手巻きで製作されたこだわりのピックアップです。
次回、紹介します。
