『PlexiとBurstとNeveのコンソール!』と即答したら
そういうんじゃないです・・・と、とても悲しい顔をされました。
ところで金に糸目をつけず、世界で一番欲しいアンプは何ですか?
ビンテージのBassmanを試奏した時は老後はこれだなと思ったし、
勢いでDC-30を買ったときはあまりの音の良さに驚きましたが、
いまの自分の理想のアンプは間違いなくMarshallのPlexiです。
Van Halenの1stしかり、G'n'Rの1stしかり。
あれがあの音でなかったら世界はもう少し違ったはず。
後のアルバムの5150やJCM800改ではあのドキドキは無し。
やっぱり1959を限界で稼動させた『ヤバい』音は特別だと思います。
1959Tのトレモロ用プリ管をゲイン段に改造。
ツアーに出られるくらい健康な状態にメンテできれば最高。
個体探しと改造、メンテ代でいったいおいくら万円でしょうね?
別に貴重なトレモロでもPlexiでもなくていいですけれど。
ハンドワイヤードでさえあれば改造は楽ちんですからね。
ビンテージアンプはメーカー問わずとても貴重で高価です。
過去に行われたメンテナンスの内容や劣化の程度の見極めも重要。
つまり買うのも維持するのもある程度覚悟がいります。
かかりつけのお医者様が必要なアンプです。
画像は愛用中の2007年製1959HWの内部写真です。
ハンドワイヤードは確かにコストがかかりますが、基板と違って
何度でもハンダ付け可能で長期メンテナンス性に優れています。
あとはこれで当時のトーンを本当に再現できれば…。
コストのかかる皮膜素材を使ったワイヤー。
不純物の多いハンダ。
環境問題を配慮していない材質のトランス。
そして当時最高水準の技術で作られた真空管。
2014年の現在、これらのビンテージを超える新品パーツは
どれくらいあるのでしょう。
聴き慣れた音を新素材で再現するのはそもそも無理なのか?
それとも高価なビンテージを無意識にありがたがっているだけ?
でもね、困ったことにワイヤー数種をブラインドテストしても、
真空管数種をブラインドテストしても、結果はだいたい同じ。
笑ってしまうくらいに断トツでWestern Electricのエナメル線や
英国製 Mullard管の圧勝なんです。
やっぱりエレキギターが生まれた時代のパーツなんだと感じます。
というわけで今日も環境に優しい現行パーツを中心にしながら、
ちょっとだけビンテージ製品の力を借りてトーンを研究しています。
ところで6月中旬に届くはずのP.U.がまだ来ないんだけれど???
