こんばんは。山田 鷹です。
今日は、東京は国分寺市にて
訪問リハビリの日でした。
(訪問リハビリっていくつか種類があるんですが、
今日はその方々の実際に生活しているお家まで行って、
リハビリを行う形式のものでした)
もう確か、かれこれ一年半ぐらい前から
週に一度担当させてもらっている
70代後半の女性がいるのですが、
その方から嬉しい言葉を聞けたので、
そのお話をしたいなと思います
その方、
当初はネガティブな発言がほぼ100%の方で、
「もう全然ダメね…」
「今日はダメな気がするの…」
「なんだかしびれが強くなってきちゃった気がして、
落ち込んでたところなの」
「今日は外を歩くのは難しいかなぁと思ってるの」
「また、教えてもらった運動
サボっちゃってるの(笑)。ダメね私。」
などなど。
ご自宅に到着後、
体温や血圧などを測りながら
その日の調子について発せられる言葉は
決まってこんな調子で…(^_^;)
いやぁお見事
それでも何とか
そんな猛攻撃を必死にかわし続け、
(なかなかの攻撃力。。。いや口撃力)
「そうなんだ~。
まぁひとまず少し動いてみましょうか!」
とか、
実際にお部屋の中を歩いてみてもらった後に、
「歩けましたね~。
今どんなところに気をつけて歩いてました?」
とか、
「そうそう。
まずはその部分だけに気をつけて続けてみましょうか。」
とか。
一つずつ一緒に確認しながら、
「大丈夫、その調子でいいんですよ」という
メッセージを伝え続けました。
(ちなみに、僕の他にももう一人、理学療法士の方が
週に一度リハビリに入っているのですが、
その方も同じような対応をしてくださっているようです。)
そうすると、ある時から、
「なんか最近、少し痛みがよくなってきたかもしれない」
「今日はちょっと頑張ってみようかなと思うの」
など、前向きな発言も聞けるようになってきました。
(もうね、これは感動ですよ!)
ただ、そうかと思ったらすぐ
「でもね、◯◯だからダメね」
「だけど、◯◯だからダメね」
と急な切り込みが…(T▽T;)ううぅ
(感動って儚いのね…泣)
そこであるとき僕は
「でも・ダメ注意報」を提示したのです
「でも」とか
「ダメ」はやめにしませんか?
せめて「大変」とか
「難しいね」にしましょうよ!?と。
「でも」とか「ダメ」って、
いま出来ている部分についての自己評価が
すごく低い言葉だし、
なんか僕、寂しくなっちゃいます(´□`。)
だから、
どうしても何か言いたくなったら、
まだ出来てない部分もあるけど、
出来ている部分もあるよね、と
そんなニュアンスを含んでいる
「大変」とか「難しい」にしましょうよ!と。
するとその後から、
まだやっぱり癖が抜けずに
「・・・。でも・・・」
「・・・ダメね」と
つい口走ってしまうものの、
僕が指摘をすると、
「あっ!また、でもって言っちゃった(笑)」
とか、
「ダメ、じゃなくて大変。ダメ、じゃなくて大変。
ダメ、じゃなくて大変。・・・」
とか、
なんだか少し変わった呪文を唱えながら歩いてくれたり
するようになったのです。
そこからのリハビリ中のほとんどは、
お互いに冗談を言ったりして、
笑いながら過ごす楽しい時間になっていきました。
そして今日、
いつも外を歩く時に使っていた杖を、
初めて全く使用せずに歩きながら、
(これも結構すごい!!)
「私、自分はもうちょっと
暗い人だと思ってたの(だけど違ったみたい)。
水曜日がいつも楽しみなのよ。
頑張らなくちゃ。」
そう伝えてくれたのです。
ああ良かった~ヾ(@°▽°@)ノ
嬉し~
届いてくれた~~
ちょうど数日前に目にした
原田綾子さんのブログ、
反抗的な子はいない。反抗を引き出す「私ーあなた」の関係性がある。
の中で書かれていた、
アドラー心理学では
人と人との間に「性格」があると考えます。
(厳密にはアドラー心理学では「性格」とは言いませんが
ここではあえてわかりやすく、そう書きます)
この言葉を思い出して
僕とこの方の間の「性格」は明るいものになってきた!!
などと嬉しくなったりしながら、
素直に
「え~~!嬉しいです~~!!僕も楽しいですよ!」
と感謝を伝え、
今日のリハビリは
あたたかい気持ちとともに
終えることができました。
また明日からも頑張ろうと思います
そういえば、
一週間ほど前に撮ったこの綺麗な葉っぱ
なんて名前なのかな??
どなたかご存知??