これは、内的転生の物語。


癒し手から、アルケミスト(錬金術師)へ――

「誰かを癒す」存在から、

痛みも、怒りさえも、

素材に変えて。


世界に新たな価値を創造すべく、

歩み続ける者の物語。


純粋な怒りは守護となり、

やがて「創造の炎」へと変容する。


痛みも、怒りも、言葉も──すべてが素材。

魂の炉に投じ、練り上げ、

黄金に輝く智慧へと生まれ変わる。


戦いを捨て、

平和を築くためのアルケミストが辿り着いた、

祈りにも似た、変容の物語。


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【風に寄り添う恩寵の翼】


許されること、甘えることを恐れず、

私は静かに風に寄り添う。


その風はただの風ではなく、

私を包み込み、守り、導く恩寵の翼。


疲れた心にそっと触れ、

抱かれるような安らぎをくれる。


イーリウスの翼の中で、

私は自立と依存の境界を行き来しながら、

真の強さを見つけていく。


頼ることは弱さではない。

それは、自分を許し、受け入れること。


その恩寵の風に乗り、

シルフィアはもう一度、自由に羽ばたくことを知った。


🜁  

🜂  

🜄  

🜃  

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読んでくださるあなたにも、

そんな恩寵の風が届きますように。