この世は全て表裏一体なのだとしたら…

不満と同じくらい、満足があるはず。

悲しみと同じくらい、喜びもあるはず。

辛さと同じ量の、幸せがあるはず。


これは、それらの出来事があるということではなく、

今起きている現実の、どこを見るかの話。



新生活を迎えたら、こうしよう、あぁしよう。
そんな風に前向きに未来を楽しみにしていたのは私だけで、
パートナーは別れを選んでいた。
…ショックと、大きな不安に包まれた。

パートナーは、小さな嘘をよくつく。
嘘をつくことに慣れると、
そのままの自分を受け入れられなくなっていくことを、私は知っている。
今の自分を否定していると、人は嘘をついて、否定している自分とは違う自分を、相手に印象付けようとする。
本当の自分を知られたくないから。

パートナーは昔、私にこう言った。
「あなたを傷つけない為の優しい嘘だと」
でも私は、その言葉に傷ついた。
そしてパートナーに対して不信感が募るようになった。

パートナーは、本音を言わない。
察してほしいと言う。
…そんなの無理に等しい。

これまでのそういったことを思い出したらきりがない。

だから私は、見つめる先を変えようと思った。

私が見ていたのは、過去の辛かったこと。
過去の幸せだったこと。
そういった、過ぎ去って、もう元には戻らない事ばかり。

でも本当は、過去の出来事を見ていたのではなく、
その時に置き去りにした気持ちを感じ直しているだけ。
今を生きる為に、人は、過去に感じることを許せなかった気持ちを、思い出そうとするのかもしれない。

既存に溢れる情報を鵜呑みにしたら、自分の体の反応を否定してしまうこともある。

正解とか、間違いとか、そういったこととは違う場所に、その人の真実がある。


自分の気持ちを裏付けるかのように、その時のことを思い出しているだけなのかもしれない。
良い加減、認めよう。

認めても大丈夫。

そして、この瞬間に現れる、喜びの感覚を、ちゃんと拾って生きていこう。

表裏一体。

同じ量があるのだから。