全国のコンビニ店舗数より薬局の数の方が多い!?

 

以前に池上彰氏のテレビ番組で全国のコンビニ店舗数より薬局数の方が多いという事を言っており、驚いた覚えがあります。

 

コンビニの方が店舗数は圧倒的に多いかと思っていたらそうではなかったのですね。

また、薬局数というのは調剤薬局の数であって、これにはドラッグストアは含まないという事で二度ビックリしました。

 

2024年2月現在、コンビニ大手3社の国内に展開する店舗数はそれぞれ、

・セブンイレブン:21,501店舗 参考 ⇒ セブンイレブン国内外店舗数

・ファミリーマート:16,289店舗 参考 ⇒ ファミリーマート店舗数(国内のみ)

・ローソン:14,650店舗 参考 ⇒ ローソン月次情報 (2024年1月分)

となっています。

 

コンビニ大手3社だけでも5万件を超える店舗が全国にあることになるので、調剤薬局の数はこれよりも多くなるのですね。調剤薬局の件数については駅前などでよく見かけるので多いとは感じていましたが、コンビニの5万件よりも多いのは意外でした。

 

調剤薬局数に関しては2021年2月に6万件を突破したとして話題にもなりました。

 

令和3年2月時点で調剤薬局数は 60,171件になります。

 

参考 ⇒ 3ページ目 薬局数の推移等

 

ここで私が気になったのはドラッグストアの数です。

ドラッグストアも街中で頻繁に見かけるのでどのぐらい店舗があるのか調べてみた所、店舗数の多い上位3社では次のようになっています。

・ツルハドラッグ系列 2,640店舗
 ※うち調剤併設店・調剤専門店:907店舗(2024年1月現在)

 参考 ⇒ ツルハホールディングス株式会社 店舗稼動状況

 

・ウェルシア系列 2,831店舗
 ※うち調剤併設店・調剤専門店:2,182店舗(2023年11月現在)

  参考 ⇒ ウェルシアホールディングス 2024年2月期決算説明会資料


・マツモトキヨシ系列 1,887店舗
 ※調剤併設店・調剤専門店は不明

 参考 ⇒ マツキヨココカラ&カンパニー 2024年3月期 決算短信

 

こう見るとドラッグストアの店舗数はコンビニによりもはるかに少ないのですね。もっと多いと思っていたので意外でした。それに調剤薬局の店舗数がはるかに多いものだとは知りませんでした。

 

ちなみに調剤薬局とドラッグストアとの違いについてご存知でしょうか?

調剤薬局では管理者に薬剤師が必要となりますが、ドラッグストアでは管理者に薬剤師、もしくは販売管理者を設置する必要があります。

 

販売管理者は 一般用医薬品(第2類・第3類に限った医薬品)の販売を行うための専門資格になります。つまりドラッグストアは薬剤師がいなくても運営する事はできるのですね。

 

それでは実際にコンビニ、調剤薬局、ドラッグストアともに各県にどのぐらい店舗数があるのか?という事が気になり調べていた所、以下の便利なツールがありましたので紹介したいと思います。

 

コンビニの大手3社(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)とドラッグストア(ウェルシア、ツルハドラッグ、マツモトキヨシ)に関して、全国の店舗情報をリスト収集できるツールになります。残念ながら調剤薬局については該当するようなツールは見つかりませんでした。

 

セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの店舗情報を収集できるツール

コンビニ店舗取得ソフト

 

ツルハドラッグ、ウェルシア、マツキヨ系列のドラッグストアの店舗情報を収集できるツール

ドラッグストア店舗取得ソフト

 

ツールはいずれも件数に制限のある試用版となり、有料版として登録することで全件の取得が可能となるようです。全国のコンビニ情報や薬局などを調べている方には便利なツールだと思います。

 

コンビニ、ドラッグストアともに街中で今も新装開店する店舗を見かける事があります。コンビニの場合、すぐ隣に競合店があったり、少し歩いたら同じコンビニが見つかるなんて事もあって増えすぎな気がしますが、一体どこまで増えるのでしょう?近い将来、コンビニの店舗数が調剤薬局の店舗数を追い抜く日も来そうですね。