本書を読んで、中国人と日本人の起業に対する考え方、スタンスがかなり違うことが分かりました。
全てが全てという訳ではないのですが、中国人起業家は概して「大きな理念が最初にあり、とにかくまず起業してみてから先のことは考える」ような傾向なのですが、日本人起業家は、「経験重視で、まず小さくパイロット的に始めてから拡大していく」という傾向があるらしいです。
その中でも特に、温州という中国の地方での起業スタイルは一考に値します。
「温州の草の根資本家たちが依拠したのはひたすら需要の情報に対する対応のすばやさであった。
1980年代の中国経済の主役は国有企業であり、国有企業は政府からの指令に基づき、需要などおかまいなしに物を生産していたから、需要への対応の速さだけをとりえとする温州の民間企業でも十分に優位性を持つことができたのである。」 (24ページ)
この文章で、すごいなと思ったのは、「需要への対応の速さだけ」をとりえとすることが競争優位に立てるという事実です。
国有企業がのろのろしているうちにスピードだけで勝てる世界なのですね。
この例を踏まえて、今の日本において何を売りにすれば優位性を持てるか、
この年末年始で考えてみたいと思います。