誰がために鐘は鳴る 88期語り 春風弥里 | 鉄火のこまきの平凡な日々時々宝塚

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蘭寿とむさんのご卒業を経てライトな宝塚ファンになりました。平凡な毎日を日記代わりに書いています。食べることが大好きで単純なのに時々変なことを掘り下げ始めますがよろしくお願いします。

みーちゃんエラディオ。(かなりのネタバレです↓)


ゲリラを志願するぐらいですから、血の気が多い人たちの中にあって


ちょっと気が弱いというか優しいというか、それで人を撃てる?大丈夫?


どうしてゲリラになったの?と心配になったりする、感じにみえます。


そしてタオルダンス(←タオルを持ち、踊りながら歌うゲリラくんたちの場面)


近くにいる大ちゃん(鳳翔大)をタオルでぶんぶん、ぶつ(笑)


やはり少々長めの髪形の真ん中あたりを、オシャレなゴム(笑)


で結んでいて、似合う~みーちゃんその髪型似合う~



1幕最後、エルソルド(ちや姉風莉じん)部隊が山向こうで攻撃されている、


でも使命(橋の爆破)があるから助けには行けない、そのつらい状況を


最上手の暗い場所で慟哭するみーちゃんエラディオ。


「どうして仲間を見殺しにしなきゃいけないんだ、だからイヤだったんだ」


という、子供のような表情を見るのがつらい。


2幕、橋が爆破されたあとの本当にラストに近いシーンで、


「エラディオ!」という叫び声が裏から聞こえ、


ああエラディオも撃たれたのか、と思うわけですが、それが私はものすごく


つらい。ちーちゃんも大ちゃんもですが、見えない死、というのが、


余計に想像を掻き立てる。


平和な世の中だったら、あの優しげな彼が、人を笑わせて、


からかって、どんな人生を送っていたんだろう、と思ったりする。


もちろん平和な世の中なら、みんな違う人生があったはずで、


考え深そうなちーちゃんイグナシオは、あのまま生きていれば


いったいどんな話をする大人になったんだろう、


いちくんディエゴはモテモテで、さぞかし女子を


なぎ倒していったんじゃないだろうか…と、


,どのゲリラくんに対してもそう思うわけですけれども。



そしてみーちゃんの真骨頂、といえばダンサーぶり。


フィナーレの口切、3人組のアタマに出てきます。


その帽子のツバのさわり方。エロい(ホメてます!)


みーちゃんは2階席を見上げる印象が非常に強く、明るい


ショースターらしいイメージがあります。


そしてああいうお衣裳が非常に似合う。


黒燕尾(今回黒ではありませんが)のシーンも上手、


まゆさん側にいることが多いので、


普段から角度的にも目に(私は)入りやすいですが、


うっかりするとオペラが動かせなくなったりする。


まゆさんと同じ、全力投球ダンサーだからです。惜しむということがナイ。


ダンスも、色気も、惜しまない。


遠慮しないで持ってって。食べてって!(←意味不明)みたいな。


その、全身で男役を楽しみ、観る人を楽しませようとしているところが


まゆさんに通じ、いいなぁ、カッコイイなぁ、と思うわけです。



その一方、袖で1人ぼーっとしているまさこ(十輝いりす)に、


「一人?テキーラでも飲む?」 (←ナンパ)とか、


小芝居を意味なく仕掛けてくる、という話を聞きましたが、


袖でそんな。私たちにもみせてくれ(笑)←ダメ


はじけるような明るさと、一転する濃厚な色気と、


何より、枠からはみ出しそうなダンス力、大好きです。