雪組さんを観て残念なこと | 鉄火のこまきの平凡な日々時々宝塚

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蘭寿とむさんのご卒業を経てライトな宝塚ファンになりました。平凡な毎日を日記代わりに書いています。食べることが大好きで単純なのに時々変なことを掘り下げ始めますがよろしくお願いします。

昨日、キムちゃん(音月桂)主演の雪組さんを観て…やはり…


『なんでお披露目に、ちゃんとお嫁さん決めてあげないんだろう』


そうでなくてもこの不景気、チケットを売るのがものすごく大変なこの


時代に、宝塚ファンが引くとわかっている、娘役トップ不在。


『スター専科』 いつの間にか立ち消えになったこの制度が発足したときも


『トップスター』呼びから『主演男(娘)役』 になったときも


(結局戻りましたが)ふしぎで仕方ありませんでしたが、


もう、その辺りの伝統はいじらないで欲しいなぁ。



トップスターがコンビで存在し、組の頂点に君臨するということだけは


象徴的な宝塚の伝統として譲れないのではないでしょうか。


ファンにはそれぞれの好みや意見がありますから、ある人にとっては


素晴らしいトップが、他の人には「いったいなんで!?」ということも


あるでしょうし、当然なると信じていたゆみこさん(彩吹真央)や


アリス(花影アリス)が去っていくなど、思いがけない衝撃もありますが、


それも含めて、それだけ厳しい道のりの末に掴んだ場所だからこそ、


トップスターが光り輝き、ファンも下級生もそこに憧れることができ、


トップコンビならではのたくさんの伝説が語り継がれていくのだと思えば、


「娘役トップ不在」 というのは宝塚歌劇団にとっても必ずやマイナスの


結果になると思うのですけれど…。


少なくとも、2番手を1度しか経験できずトップの重責を担うことになった


キムちゃんのそばに決まった相手がいないことは、彼女にとっては


非常につらいスタートになったのでは、と思いました。


水先輩(水夏希)が調子の悪いとき、健康グッズをとなみ(白羽ゆり)から


山のようにもらい、「ああ、相手役って、いいなぁ…、と思った」と


仰っていましたが。


そんな、些細に聞こえることに幸せを感じるほど、孤独な一面も


ある真ん中に立つ人には、同じ立場で組む人がいる方がイイと


思う気持ちがどうしても拭えず。。。


お互いに果たさなければならない義務があるトップコンビには、


一緒に積み重ねた時間の分だけわかること、


というのがきっとあって、だからこそ観ているほうも幸せになれる、


濃密な瞬間が生まれるのではないかと。


ゆひさん(大空祐飛)がすみかちゃん(野々すみ花)にメロメロな様子、


きりやん(霧矢大夢)とまりもちゃん(蒼乃夕妃)の力強く見交わす瞳、


らんちゃん(蘭乃はな)を心配そうに見やるゆうくん(真飛聖)、


ねねちゃん(夢咲ねね)が手作りのチョコをくれた~!と叫んだ(という)


ちえちゃん(柚希礼音)のエピソード、


そういうものが、ファンも幸せにしてくれるのに。


男役あっての娘役、でも娘役あっての男役でもあるはずで。


でなければ成り立たない、宝塚ではないでしょうか。


男役トップ不在がありえないように、娘役トップ不在も


ありえない、と思うのは少数ではないですよね。


伝統を自らぶち壊し、少数ではない、ファンの意見を無視し続けて、


チケットが売れるはずがないということが…


わからないということがあるだろうか(←独り言)


早くお嫁さんが固定して、キムちゃんの太陽の笑顔が一層輝きますように。


と、神宮前でしみじみパンケーキを(ナゼ)しかも食事前に(おい)


コレ、感動的にサクふわっとするのが好き、ですが1枚では足りません(笑)




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